
今回は「歯のインプラントの費用平均・保険適用の有無」について書いていきたいと思います。
歯のインプラントの基本的な構造、メリット ・デメリットはこちらでまとめています。
インプラントの治療の流れについてはこちらでまとめています。
目次
歯のインプラントの費用平均


歯のインプラント治療は虫歯の治療などとは違い、健康保険が適用されません(※例外もあります)。これを「自由診療」と言い、文字通り歯科医院や歯科医師が、治療の値段・料金を自由に決めることができます。
これは歯科医院や歯科医師が、「儲かるように高額に設定しよう!」という意味ではなく、患者さん1人1人の状態に合わせて診療をカスタマイズできるという意味。歯科医院側としても、保険診療という枠から外れ、金額に見合った治療環境や医療技術を提供することができます。そのため提供する治療・医療の質が高まることが予想されます。

おおまかな平均としてはインプラント1本あたり30万円〜程度が一般的です。安さを売りにしている歯科医院ももちろんあります(1本10万円〜など)。
歯のインプラントは治療に使用するものの素材、メーカーなどによって費用が大きく変わってきます。また歯のインプラントは、元々なかったものを顎の骨に埋め込むこと。ただ虫歯の治療を治すのとは話が違います。そのため費用の安さだけでは決めず、歯科医院や歯科医師を信頼できるかどうか、実績はどうかなどよく見極めることが大切です。
歯のインプラントメーカー


メーカー選びが重要
基本的に、歯のインプラント治療をするときにメーカーを選ぶのは歯科医師です。それは各メーカーの長所・短所であったり、特徴をしっかり理解しているから。患者さんの状態によってメーカーを使い分ける歯科医院もあれば、1つのメーカーに特化してインプラント治療を行なっている歯科医院もあるでしょう。
現在、歯のインプラントメーカーはわかっているだけでも世界中で150 社以上あると言われています。歯のインプラントメーカーは開発費などに多額の費用がかかるのは想像に易いですよね。そのため起業したものの売れずに倒産するメーカーも少なくありません。
つまり、当然ですが有名で代表的なメーカーはそのような競争の中でも勝ち残っているということ。歯科医院や歯科医師も安心して使用することができ、患者さんも安心してインプラント治療を受けることができます。
代表的な世界有名4大メーカー

現在以下の4つのメーカーが、歯のインプラント界を代表するトップブランドメーカーとなっています。
①ノーベルバイオケア社(ブローネマルク・スウェーデン)
②ストローマン社(ITI ・スイス)
③ジーマーデンタル社(カルシテック・アメリカ)
④アストラテック社(アストラ・スウェーデン)
これらは歯のインプラント界では聞いたことのない人がいないくらい、有名はトップブランドメーカーです。高価格ですが信頼度・品質は非常に高いです。
代表的な国産有名2大メーカー

世界の代表メーカーには日本のものはランクインしませんでしたが、国内でも有名なメーカーはあります。
①京セラメディカル株式会社(POIEX)
②株式会社プラトンジャパン(プラトン)
この2社のインプラントは精度が高く、日本国内で愛用する歯科医院・歯科医師は非常に多いです。①京セラメディカル株式会社のPOIEXインプラントは、国産インプラントとしては国内で最も歴史があり、シェアNo.1と言われています。
日本国内や世界で有名なメーカーではなく、アジアの安価を売りにしたインプラントもあります。しかし以前中国で作製された歯科技工物(=詰め物や被せ物、入れ歯などの総称)から有害物質が多く検出され、深刻な健康被害が日本で起きているというニュースもありました。自分のお口に入る&歯のインプラントは長い付き合いをしていくものなので、材料がどこで作られているか把握することも重要と言えるでしょう。
インプラントの費用は保険適用される?


先述のように、歯のインプラント治療は基本的には保険適用がされません。しかし例外(=保険適用がされる)もあります。保険適用がされるにはいくつか条件があります。要約すると、事故や先天性の病気など、「インプラントでないと回復できない」場合が条件となります。
歯のインプラントに保険が適用される条件
✔︎先天的にアゴの骨の3分の1以上が欠損している
✔︎口腔がんなど病気が原因で、下顎の3分の1以上が欠損している
✔︎顎の骨の形成不全がある
✔︎事故の外傷で顎の骨に欠損がある
などが挙げられます。
虫歯や歯周病などによる歯の喪失は自己責任になるので、保険適用はされません。審美(=見た目を良くする)目的の歯のインプラントも、自身の判断なので保険適用はされません。
インプラント費用と保険適用がされる条件に関するQ&A
インプラント治療の費用は、患者一人ひとりの状態や使用する材料やメーカーなどによって変わります。また、治療の質や歯科医の技術力なども価格に反映されます。また、インプラントは自由診療なので歯科医院毎に価格が異なります。
メーカー選びは基本的に歯科医師が行い、それは各メーカーの長所・短所、特徴をしっかり理解しているからです。患者の状態によってメーカーを使い分ける歯科医院もあります。
有名で代表的なメーカーは競争の中で勝ち残っているため、歯科医院や歯科医師も安心して使用することができ、患者さんも安心してインプラント治療を受けることができます。
安価なインプラントには品質の問題がある可能性があります。たとえば、中国製の歯科技工物から有害物質が検出されるなどの問題がありました。
先天的にアゴの骨の3分の1以上が欠損している場合や、口腔がんなど病気が原因で下顎の3分の1以上が欠損している場合、顎の骨の形成不全がある場合、事故の外傷で顎の骨に欠損がある場合などが保険適用の条件です。
歯のインプラントの費用まとめ

いかがでしたか?
インプラントで失敗しないためには、まず歯科医院選びで失敗しないことです。
監修

歯科衛生士
医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科
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