今回は「乳歯(子供の歯)の歯並び」について書いていきます。
【乳歯の歯並び】良い・悪い
乳歯の歯並びは、「すきっ歯」になっている状態が良いと言われています。
歯と歯の間にすき間がある、「すきっ歯」。永久歯だと悪い歯並びとして挙げられますが、実は乳歯の場合は逆です。
なぜ乳歯のうちはすきっ歯である方が良いのでしょうか?
その理由は、後から生えてくる永久歯にあります。永久歯は、乳歯に比べて大きさが大きいのはご存知でしょうか?永久歯の大きさは、乳歯のおよそ1.5〜2倍。そのため乳歯のとき歯と歯の間にすき間がないと、永久歯の生えてくるスペースが足りなくなってしまうのです。
永久歯の生えてくるスペースが足りないとどうなるのか?
永久歯はスペースがなくても何とか生えてこようとするので、ガタガタの歯並びや八重歯になったりします。
乳歯は2〜3歳ごろに生えそろいます。その後もあごは成長し続けるので、4〜5歳ごろになると歯と歯の間にすき間があいてくるはずです。
【乳歯の歯並び】前歯が斜めに生えてきた
乳歯の前歯が斜めに生えてきても、焦る必要はありません。むしろ乳歯の前歯が、はじめからまっすぐ生えてくることの方が珍しいと言われています。多くの場合は斜めに生えてきたり、隣の乳歯とすき間があいた状態で生えてきたりします。そのため焦る必要はありません。
乳歯が生えてからもあごは成長し続け、それにともなって歯も動いていきます。乳歯が全て生えそろうまでは様子をみましょう。
乳歯歯並びの良い・悪いに関するQ&A
乳歯の歯並びの良い状態とは、歯と歯の間に適切なすき間があり、まっすぐに生えている状態を指します。乳歯が互いに重なったり、斜めに生えてきたりすることなく、正しい位置にある歯が良い歯並びとされます。
乳歯の歯並びの悪い状態とは、歯と歯の間に十分なすき間がなく、乳歯がガタガタとした配置になっている状態や八重歯になっている状態を指します。また、乳歯が斜めに生えてきたり、すき間があき過ぎた状態で生えてきた場合も悪い歯並びに含まれます。
乳歯の場合、すきっ歯が良い歯並びとされる理由は、後から生えてくる永久歯のためです。永久歯は乳歯よりも大きく、そのため乳歯のときに歯と歯の間にすき間がないと、永久歯のスペースが不足してしまいます。乳歯の間にすき間があることで、永久歯の生えてくるスペースを確保できるのです。
乳歯の歯並びについてまとめ
仮に乳歯・永久歯の歯並びに問題があっても、いまは歯列矯正できれいに治すことが可能です。あまり心配しすぎず、状況に応じて歯科医院に相談してみると良いでしょう。
▼子供の歯並びに悪い影響を与える癖はこちらでまとめています。
https://matsumoto.or.jp/toothteeth/children-habit/