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歯の麻酔後の食事、授乳など時間

歯の麻酔と時間まとめ

歯の治療で使用される麻酔は、痛みを和らげて治療を快適に進めるために欠かせないものです。麻酔が効いている間の注意点を理解しておくことで、思わぬケガや不快感を防ぐことができます。歯の麻酔後に気をつけるべき時間やポイントについてご説明します。

歯の治療で使用する麻酔

歯医者の麻酔

虫歯の治療の時に歯茎に注射する麻酔のことを「局所麻酔」といいます。歯茎に注射針が刺さる瞬間はチクッとしますので、その痛みを緩和するために「表面麻酔」という麻酔を使う場合もあります。

ここでは主に局所麻酔についてお話していきたいと思います。

歯の麻酔が切れるまでの時間

時計

麻酔の方法によっても変わってきますが、一般的な歯の麻酔は麻酔後1〜2時間ほどで切れてきます。歯茎に埋まっている親知らず抜歯など、麻酔方法を併用した場合は3〜4時間、人によっては半日近く麻酔が切れないこともあります。

歯医者の麻酔の方法はこちらでまとめています。

歯の麻酔を早く切れさせる方法はある?

残念ながら、歯の麻酔を早く切れさせる方法はありません。ただどんな違和感があっても必ず切れるので、自然に切れるのを待ちましょう。

そのため、歯の治療の後はすぐに予定を入れないことです。歯の麻酔をする予定がなくても、急きょ麻酔をしましょうなんてこともあり得ます。余裕を持って来院しましょう。

歯の麻酔のあと食事ができるまでの時間

時間

麻酔が効いている間は食事をしないようにしましょう。例えば口の中を火傷したり、頰をかんだりすると、いつもならすぐ気がつきますよね?そこに触れないように食事を続けることができます。

しかし歯の麻酔が効いている間は、感覚がにぶっています。口の中を火傷したり頰をかんだりしても気づきません。そのまま食事を続け、傷が悪化することがあります。そのため麻酔が効いている間は、食事をしないようにしましょう

歯の麻酔が切れる前に食事をしたいときは

そのような時は、唇や頰をかまないよう十分に注意して食べましょう。また熱い食べ物や飲み物は避けるようにします。あるいは冷ましたおかゆなど、できるだけ柔らかいものであれば、お口の中をけがするリスクを下げられます。

歯の麻酔のあと授乳ができるまでの時間

時計

歯科治療で使用される局所麻酔薬は、母乳への移行がごく微量であり、授乳中のお母様が治療を受けても赤ちゃんへの影響はほとんどないとされています。

一般的に、麻酔薬が母乳中に移行する量は投与量の約1%以下で、投与後2時間をピークに減少し、5~6時間後にはさらに半減します。

そのため、特別な配慮をしなくても授乳を続けられますが、心配な場合は以下の方法を検討すると安心です。

  • 授乳直後に治療を受ける: 治療後、次の授乳までに時間を確保できます。

  • 事前に搾乳しておく: 治療後の授乳時間に備えて、あらかじめ母乳を搾乳しておくと安心です。

これらの方法により、治療後5~6時間の間、赤ちゃんに影響を与えることなく授乳を行うことができます。また、赤ちゃんが生後3ヶ月を過ぎると代謝機能が向上し、薬剤の影響を受けにくくなります。

一方、生後3ヶ月以内の赤ちゃんは代謝機能が未熟で授乳間隔も短いため、治療のタイミングや方法について歯科医師と相談するとより安心です。

授乳中の歯科治療に不安がある場合は、事前に歯科医師に授乳中であることを伝え、適切な治療計画を立ててもらうことをおすすめします。

麻酔後に授乳できるまでの一般的な時間の目安

  • 局所麻酔薬の母乳移行の程度
    研究によると、歯科麻酔で使われる薬は、乳児への影響がほとんどないとされています。麻酔薬は代謝が早く、母乳に移行する量も非常に少ないため、歯科治療直後の授乳は基本的に問題ないとされています。

  • 特に注意が必要な場合
    ・長時間作用型の麻酔薬が使用された場合
    ・患者さん自身が何らかのアレルギー反応を起こしやすい場合

これらのケースでは、2〜3時間程度授乳を控えることを推奨されることがあります。

授乳再開のタイミングを安心して判断する方法

  1. 担当歯科医師に相談する
    治療時に使用された麻酔薬の種類を確認し、それに基づいて授乳再開の目安を教えてもらいましょう。

  2. 母乳を一時的に搾乳しておく
    麻酔が完全に代謝されるまでの間に乳児に与えるため、治療前に母乳を搾乳して保存しておくと安心です。

  3. ご自身の体調をよく観察する
    麻酔後のしびれが取れる時間を目安に授乳を再開することも一般的です。通常、1〜2時間で麻酔効果は薄れてきます。

授乳中の母親が気を付けるべき点

麻酔薬以外に、治療中に処方される可能性がある抗生物質や鎮痛剤にも注意が必要です。これらは母乳に移行する場合があり、授乳再開のタイミングに影響を与えることがあります。薬を処方された場合は、歯科医師や薬剤師に授乳中であることを伝えましょう。

一般的には、歯の麻酔後でも授乳は直ちに再開可能とされています。ただし、母乳への影響が心配な場合や不安がある場合は、歯科医師に相談し、必要に応じて数時間の間隔を空けるなどの対応を行うと安心です。また、事前に母乳を搾乳しておくことで、さらに安心して治療を受けられるでしょう。

1. 授乳中でも歯科治療は可能?

授乳中でも多くの歯科治療は問題なく行えます。しかし、一部の薬剤や治療内容によっては注意が必要です。

一般的な治療

  • 歯垢除去や虫歯治療などの基本的な処置は授乳中でも安全です。
  • 一般的な局所麻酔薬(リドカインなど)は、母乳への移行が少ないため問題ないとされています。

特定の治療

  • 歯周病の治療や外科処置では、抗生物質や鎮痛剤の使用が伴うことがありますが、医師に授乳中であることを伝えることで適切な薬剤を選択してもらえます。

2. 使用する薬剤への配慮

授乳中に使用する薬剤が赤ちゃんに影響を与えないように、以下のポイントを確認しましょう。

抗生物質

ペニシリン系やセフェム系などは安全とされていますが、テトラサイクリン系は避けるべきです。

鎮痛剤

アセトアミノフェン(カロナール)やイブプロフェンは授乳中でも安全性が高いとされています。

アスピリンやモルヒネなどの薬剤は慎重に使用する必要があります。

麻酔薬

局所麻酔は安全性が高く、通常は授乳に影響しません。

口腔内消毒薬

クロルヘキシジンを含む製品は使用可能ですが、アルコールを含む消毒薬は控えるのが良いでしょう。

3. レントゲン撮影は問題ない?

  • 歯科用レントゲンは放射線量が非常に少なく、授乳中でも安全です。
  • レントゲン撮影時には鉛の防護エプロンを着用することで、さらに安全性を確保できます。
  • 赤ちゃんへの影響を心配する場合は、撮影後に授乳を行う時間を少し空けると安心です。

4. 治療後の授乳タイミング

薬剤使用後の授乳は、薬の種類によってタイミングを考慮する必要があります。

  • 局所麻酔薬・・ 治療後すぐに授乳が可能です。
  • 抗生物質や鎮痛剤・・医師からの指示に従いましょう。安全性の高い薬剤を使用している場合、授乳の間隔を空ける必要はありません。

心配な場合は、治療直前に授乳を済ませることで赤ちゃんへの影響を最小限に抑えられます。

まとめ

歯のキャラクター

歯の麻酔後は、感覚が鈍くなっているため、食事や飲み物には十分な注意が必要です。麻酔が完全に切れるまでは食事を控えるか、柔らかく冷ました食品を選びましょう。

また、授乳への影響はほとんどないため、心配せず治療を受けることが大切です。安全で快適な治療を受けるためにも、歯科医師からのアドバイスをよく聞き、無理なく治療後のケアを行いましょう。

 

監修

歯科衛生士

医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科

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この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医。日本歯周病学会。

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