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口臭・その他

歯医者の麻酔の方法

歯医者の麻酔の方法6選

 

今回は「歯医者の麻酔の方法」について解説します。

 

歯医者の麻酔の方法6選

歯や歯茎などお口の中にのみ麻酔をする方法と、全身に麻酔をかける方法があります。

お口の中に麻酔をかける

【歯医者の麻酔の方法①】表面麻酔

 

虫歯治療などにおける麻酔で「痛い」と言われるのは、麻酔の針が刺さる瞬間あるいは麻酔薬が入っていく瞬間でしょう。それを和らげてくれるのが「表面麻酔」です。

 

 

この「表面麻酔」は文字通り、表面を麻酔すること。麻酔の針が刺さったときに痛くないよう、針が刺さる部分の表面に塗るものです。図のように綿や綿棒などにつけて直接歯茎に塗ります。スプレータイプもあります。

 

【歯医者の麻酔の方法②】浸潤麻酔

 

「麻酔」と言ったら、多くの方はこれを想像するでしょう。針で麻酔薬を入れていく一般的な方法です。

 

なお、浸潤麻酔で入れていく麻酔薬にもさまざまな種類があります。

心疾患のある方や麻酔で息苦しくなった経験のある方などは、あらかじめ歯科医師に相談することが大切です

【歯医者の麻酔の方法③】伝達麻酔

下の奥歯の治療や、親知らずの抜歯などで使われます。

あごの神経の大元の部分にする麻酔です。浸潤麻酔だけでは不十分なときに使われます

これらの麻酔を受けられる場所

どの歯科医院でも受けることができます。虫歯の治療で麻酔が必要なことはよくあります。そのため抜歯や手術を行なっていない歯医者にも必ず麻酔は置いてあります。

これらの麻酔にかかる費用・値段

基本的に保険がききます。

全身に麻酔をかける

【歯医者の麻酔の方法④】全身麻酔

インプラントや歯列矯正など、手術が必要なときは全身麻酔をすることがあります。また親知らずの抜歯でも数本を一気に抜く場合などは、患者さんの負担を軽くするために全身麻酔となります。治療に対する不安が強いときも安全のために全身麻酔を行うことがあります。

全身麻酔のときは前日入院が基本ですが、日帰りが可能な病院もあります。

【歯医者の麻酔の方法⑤】静脈内鎮静法

眠っているようなふわふわした状態で治療を受けられるのが「静脈内鎮静法」です。

全身麻酔との違いは、眠ってるけど意識はあるという点。そのため麻酔中でも声をかければ反応することができます。全身麻酔の必要はないけど、不安が強く完全に起きている状態では治療が難しい場合に使用します。

全身麻酔は意識がなく、麻酔から覚めるまで何をされているかわかりません。

【歯医者の麻酔の方法⑥】笑気吸入法

笑気(しょうき)」というガスを吸いながら治療を受ける方法です。笑気には麻酔効果があるため、吸うことでリラックスした状態となり不安を感じなくなります。

静脈内鎮静法よりも効果は弱いですが、その分回復が早いです。

これらの麻酔を受けられる場所

基本的には大学病院など、大きな病院でのみ受けられます。町の歯医者さんであっても受けられるところもあります。要は麻酔に必要な設備や環境が整っているかどうかです。

これらの麻酔にかかる費用・値段

パニック障害や歯科恐怖症など、全身状態によっては保険がききます。ただインプラントや歯列矯正など、保険外(保険がきかない)治療の一環としての麻酔は保険がききません。

歯医者の麻酔の方法まとめ

歯のキャラクター

歯医者の治療で使われるのは、ほとんどが歯・歯茎にのみかける麻酔(局所麻酔)です。ただ手術など重い治療であったり、患者さんの不安感が強い場合は全身に麻酔をかけることがあります。これはおおむね大学病院など、大きな病院でしか受けられません。

 

監修

歯科衛生士

医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科

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