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口臭・その他

自分で口臭をチェックする方法

自分で口臭をチェックする方法3選・おすすめの方法

口臭はデリケートな問題で、他人から指摘されることも少なく、自分では気づきにくいものです。自宅で簡単にできる口臭チェック方法や、専門の歯科医院で行う口臭検査についてご説明します。

口臭の主な原因

口臭の原因は様々ですが、大きく以下の3つに分けられます。

  • 生理的口臭
    空腹時や朝起きた直後など、唾液分泌が減少することで一時的に発生します。健康な人でも起こり得る口臭です。

  • 病的口臭
    歯垢や歯周病、虫歯など口腔内の問題が原因となる場合があります。また、胃腸の不調や糖尿病など、全身の健康状態が関係している場合もあります。

  • 食べ物や生活習慣による口臭
    ニンニクやアルコールなどの摂取、喫煙や歯磨き不足が原因です。

自分で口臭をチェックする方法

マグカップ

自分で口臭をチェックする方法は、主に3つあります。

1. 手の甲を使う

方法

手の甲を舐めて5秒後に嗅ぎます。この際、舐める部分は清潔な状態であることが大切です。飲食後や歯磨き後ではなく、自然な状態の時に行うと、より正確に自分の口臭を確認できます。

ポイント

唾液には揮発性硫黄化合物(VSC)が含まれており、これが口臭の原因となる場合があります。手の甲を使う方法では、この成分の臭いを直接嗅ぎ取ることができます。また、手の甲を舐める際には、唾液が均一になるように軽く舌全体を使うことが効果的です。

注意点

この方法は一時的な口臭のチェックには向いていますが、持続的な口臭の有無を判断するためには、他の方法と組み合わせることをおすすめします。

2. スプーンを使う

ティッシュで舌の上や、歯茎の近くをぬぐってみてください。ティッシュから口臭がする場合は、舌の上の汚れによる口臭であったり、歯周病による口臭である可能性が高いです

舌の上の汚れ歯周病は、口臭の原因として代表的なものです。においもきついことが多く要注意です。舌のケア方法を習ったり、歯周病を治療したりするなど歯科医院へ行くことをおすすめします。

方法

金属製のスプーンを用意し、舌の表面を軽くこすります。そのスプーンの臭いを嗅ぐことで、舌苔(舌の汚れ)から発生する臭いを確認できます。

ポイント

舌苔には多くの細菌が存在し、これが揮発性硫黄化合物を発生させる主な原因となります。スプーンを使った方法では、舌の状態を直接確認することができ、簡単に実践可能です。

効果的なアプローチ

  • 舌ブラシで舌苔を取り除く習慣をつけることで、臭いの軽減が期待できます。
  • 朝起きた直後のチェックが、舌の汚れを最も正確に確認できるタイミングです。

注意点

スプーンを使う際には、舌を強くこすりすぎないように注意してください。過度な刺激は舌を傷つける恐れがあります。

3. コップを使う

空のコップに息を溜めるようにして、口臭を確認します。朝起きたときの口臭や空腹による口臭、内臓からくる口臭、歯周病による口臭などを確認しやすいです。

朝起きたときの口臭・空腹による口臭は誰にでも起こるもの。心配ありません。歯磨きをしたり、唾液が出ることですぐに収まります

歯磨きを行なっても口臭が改善されない場合は、内臓に口臭の原因があったり歯周病である可能性が高いです。これらは歯科医院や病院での治療が必要になるので、まずは何が原因なのか口臭検査を受けることをおすすめします

方法

透明なコップを用意し、そこに息を吹きかけます。コップを鼻に近づけ、空気が逃げないようにして臭いを嗅ぎます。この方法を朝起きた直後や飲食後など、状況に応じて複数回試してみると、臭いの違いを確認できます。

ポイント

コップの中にたまった空気は、自分の呼気に含まれる臭い成分が濃縮された状態になります。これにより、口臭をより分かりやすく感じることが可能です。

活用例

コップがない場合は、両手をカップのように丸めて鼻に近づける方法でも代用できます。ただし、コップを使用した方が臭いがこもりやすいため、より精度が高まります。

注意点

呼気の臭いは口腔内だけでなく、胃腸や喉からの臭いが混ざる場合もあるため、この方法だけでは原因の特定が難しいことがあります。

4. 口臭チェッカーを使う

最近では、口臭チェッカー(ブレスチェッカー)が人気なようです。自宅で行きをふきかけるだけで口臭を数値化してくれます。

ただ口臭チェッカーの結果はまちまち。高く出たり低く出たり、その結果に一喜一憂している方も多いようです。やはり市販のものなので、医療機関で使用する機械と比べると精度は劣ります

方法

唾液を清潔なティッシュやガーゼに取ります。そのまま乾かし、乾いた後の臭いを嗅ぎます。この方法では、唾液中に含まれる臭い成分が濃縮されるため、口臭の確認がしやすくなります。

ポイント

唾液は口腔内の細菌や食べ物の残りかすを運び出す役割を果たしており、口臭の原因物質が含まれる場合があります。唾液テストを行うことで、自分の口腔内の状態を客観的に把握できます。

具体的な方法

  • 唾液を取る際には、手を清潔に保つことが重要です。
  • ガーゼやティッシュを使用する場合は、なるべく無香料のものを選びましょう。

注意点

唾液が乾く際の臭いが強い場合、口腔内の環境が悪化している可能性があります。専門的な診断が必要なケースもあるため、歯科医院での相談をおすすめします。

5. デンタルフロスを使って確認する方法

歯間ブラシやフロスを使用し、歯の間から取れた食べ物やプラークのにおいを嗅いでみる方法です。特に、口腔内の清掃が不十分な場合、この方法で強いにおいが確認できることが多いです。

方法

歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯間部の汚れを取り除きます。その後、フロスやブラシに付着した汚れの臭いを嗅ぎます。

ポイント

歯間には歯垢や食べかすが溜まりやすく、これが細菌の繁殖につながり臭いを発生させる原因となります。デンタルフロスを使ったチェックは、特に歯間部分から発生する臭いを確認するのに役立ちます。

効果的な方法

  • フロスを使う際は、歯肉を傷つけないよう優しく動かします。
  • 定期的に使用することで、口腔内環境の改善にもつながります。

注意点

臭いが強い場合は、歯周病や虫歯の兆候である可能性があるため、早めに歯科医院で相談しましょう。

歯科医院で行う口臭検査とは?

雑貨

家族に口臭を指摘されればもちろんのこと、電車の中で近くの人が嫌な顔をしたり友人にガムを勧められたり。ちょっとしたことから、自分の口臭が気になり始める方は多くいます。

また口臭はかなりデリケートな問題なので、言えない・指摘できないという方は多くいます。これはつまり、自分から口臭がしていても、多くの人は言ってくれないということ

口臭は自分ではわからないものだからこそ、一度気になり始めると不安は募っていくばかりですよね。周りの人の気持ちが気になって口を開けて笑えなかったり、話しづらくなったりします。

自分の口臭の原因がわからない方におすすめなのが「口臭検査」です。口臭検査では、口臭を数値化するためだけに作られた専用の機械を使います。口臭が数値化されると、自分の口臭は実際にあるのか人を不快にさせるほどなのか?といったことがわかります。つまり自分の口臭を客観視できるというわけです

またそれだけでなく、口臭検査を行うことで口臭の原因もはっきりわかります。専用の機械が、口臭のもとになっている成分(においのもと)を診断し、その成分はどこから来ているのが教えてくれるのです。

自分の口臭の原因がわかれば、歯を治療したり胃腸科に行ったり口臭ケア用品を見直してみたり、対策が取れますよね!そのために行うのが「口臭検査」です。

口臭ケアのプロのもとでの口臭ケアは、市販の口臭ケア用品より費用がかかります。ただ市販の口臭ケア用品は、使い方によっては逆に口臭を強めてしまうこともあります。よくある口臭チェッカーも、結果がまちまちでよくわからない、という声をよく耳にします。

口臭ケアのプロのもとでの口臭ケアでは確実に、今後周りの人に気を使わず、思いっきり笑えるようになります

口臭の予防方法のアドバイス

1. 口腔ケアの徹底

歯磨きやフロス、舌クリーナーを使った毎日のケアは、口臭を予防する基本的な方法です。特に、歯周病や虫歯の予防を目的とした定期的な歯科検診を推奨します。

2. 唾液の分泌を促す

口臭を防ぐためには、唾液の分泌を促進することが大切です。食事の際にしっかりと噛むことや、キシリトール入りのガムを噛むことで唾液の分泌を促すことができます。また、こまめな水分補給も効果的です。

3. 口臭に影響する全身的な要因をケアする

全身の健康状態が口臭に影響することもあるため、適切な食生活やストレスの管理、定期的な運動を取り入れることも重要です。

まとめ

歯のキャラクター

口臭を自分でチェックする方法はいくつかありますが、正確な原因を知り、適切な対策を取るためには歯科医院での口臭検査がおすすめです。また、口腔ケアを徹底することや生活習慣を見直すことで、口臭を予防することができます。

口臭の悩みから解放されることで、自信を持って人と接することができるようになります。自分自身の健康と周囲への配慮のためにも、日頃のケアと適切なチェックを行いましょう。

 

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医。日本歯周病学会。

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