
今回は「歯周病に効果的なケアグッズ」について書いていきます。
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目次
歯周病ケアにおすすめの歯ブラシ3選

歯周病ケアに最も効果的なのは歯磨きです。こちらでも書いているように、歯垢(プラーク)が原因で歯周病が起こっているので、歯垢(プラーク)を徹底的に除去することが大切です。


①ソニッケアー(フィリップス)
②ルシェロ グラッポ(GC)
③デンターシステマ(ライオン)
【歯周病ケアにおすすめの歯ブラシ①】ソニッケアー(フィリップス)

オランダのフィリップス社の有名ブランド「ソニッケアー」。その高い清掃力で、日本の歯科医師・歯科衛生士の使用率No.1となっています。しかも10年連続No.1というから驚き。歯のプロである歯科医師や歯科衛生士にそれだけ愛用されるのには、もちろんしっかりとした理由があります。
ソニッケアーの特長
(1)歯垢除去力最大10倍
(2)31000回/分の音波水流
(3)その日のお口に合わせて5つのモードから選べる
(4)ステインを除去するブラシヘッド
(5)92%のユーザーが満足と評価
(1)歯垢除去力最大10倍
アダプティブクリーンブラシヘッドが、ソニッケアー最大の特徴である高い清掃力を実現させています。
歯に触れる表面積が最大4倍であるため、届きにくい部分の歯垢も含め歯垢除去力は最大10倍とのこと(手磨きだけのときと比較)。

それだけ高い清掃力と聞くと、歯茎などを傷付けないのか心配ですが、毛先が歯茎にしっかり沿うよう設計されているため、過剰な圧力は吸収され、歯茎を傷付けません。
(2)31000回/分の音波水流
1分間におよそ31000 回の高速振動で歯周病の原因となる歯垢(プラーク)をしっかり除去します。これは歯の面だけでなく、歯と歯の間、歯茎のキワまでしっかりと磨き上げます。31000回/分ということは1秒でも500回以上の振動していることになります。

(3)その日のお口に合わせて5つのモードから選べる
①クリーンモード(歯をキレイに)
②ホワイトモード(自然な白さへ)
③センシティブモード(歯と歯茎にやさしい)
④ガムケアモード(歯茎をケア)
⑤ディープクリーンモード(歯をやさしくケアしながら歯垢を掻き出す)
以上5つのモードを搭載。その日の歯・歯茎のコンディションに合わせて歯を磨くことができます。

(4)ステインを除去するブラシヘッド
ダイヤモンドクリーンブラシヘッドは効果的に歯垢を取り除くだけでなく、コーヒー、紅茶、赤ワイン、タバコなど日常的なステイン(着色汚れ)をわずか 1 週間で落とします。
(5)92%のユーザーが満足と評価
【歯周病ケアにおすすめの歯ブラシ②】ルシェログラッポ(GC)

歯科関係者で知らない人はいない大手メーカー、GCの有名ブランドです。
こちらは歯周病の予防というよりは、すでに歯周病の可能性がある方におすすめ。歯磨きのときに出血するのは、歯茎が炎症を起こしている証拠。歯周病菌により歯茎が炎症を起こし、出血しやすくなっています。
そのような方は、歯ブラシは毛先の柔らかいものを使いましょう。歯茎が炎症を起こしているのは歯垢(プラーク)が原因なので、しっかりとした歯磨きは続けなければなりません。それは多少の痛みがあってもです。
ここで毛先が硬いものだと、痛みによりしっかり磨ききれない・・・ということも。また毛先の硬さだけでなく形選びも歯周病ケアには重要です。

このルシェロ P-30 グラッポは、そのような歯周病ケアのために作られた歯ブラシです。そのため毛先が柔らかいもののみで、形も歯周病ケアに適した形のみ。選ぶのは色だけです。
ルシェロP-30グラッポの特長
(1)安定して磨ける幅広ヘッド
(2)しっかり握れて滑りにくい、太めのハンドル
(3)短時間で効率良く磨ける密な植毛
(1)安定して磨ける幅広ヘッド

ヘッドの大きさは、同時に2~3本の歯を磨けるほどの幅広。1本ずつ丁寧に磨くのが基本ですが、ヘッドの小さな歯ブラシだと歯磨き自体が面倒になってしまうことも。
そのような患者さんの性格やモチベーションに合わせて、誰でも上手に歯周病ケアができるよう設計されたのがこのルシェロP-30グラッポシリーズです。
(2)しっかり握れて滑りにくい、太めのハンドル
ルシェログラッポといえばこれが特徴。持ち手の部分(ハンドル)が一般的な歯ブラシよりも圧倒的に太いです。そのため少ない力でしっかり握ることができ、安定して磨くことができます。手に力の入れにくい方でも、ご高齢の方でも握りやすいです。
細かくしっかり動かすことが重要な歯周病ケアにおいて、安定して握ることができるというのは重要な要素であると言えます。
(3)短時間で効率良く磨ける密な植毛
密に植えられた毛によって、効率良く隅々まで磨くことができます。
【歯周病ケアにおすすめの歯ブラシ③】デンターシステマ(ライオン)

①ソニッケアー②ルシェログラッポに比べてどこでも売っていて手に入りやすいのがこのデンターシステマシリーズ。CMでもおなじみですよね。
ライオンの公式サイトにも載っているように、デンターシステマシリーズには毛先の硬さ、毛の量、ヘッドの大きさでさまざまな種類があります。その中でもおすすめしたいのは「レギュラーサイズ・4列・ふつう」。
歯ブラシのヘッドは小さければ小さいほど小回りがきき、細部まで届かせることが可能です。しかしその分歯磨きに時間がかかるため患者さんの性格やモチベーションによっては、かえって逆効果となってしまいます。
この「レギュラーサイズ・4列・ふつう」であれば、②ルシェログラッポよりはコンパクトですが小さすぎないため操作がしやすいです。
デンターシステマの特長
(1)薄型ヘッドで奥歯まで届きやすい
(2)超極細毛が歯周ポケットの奥まで入り込み、汚れをかき出す
(1)薄型ヘッドで奥歯まで届きやすい
下図の部分の厚みが薄いと、奥歯など細かい部分まで届きやすいです。この部分に厚みがあると頬粘膜や舌に押され、奥まで届きにくくなります。

(2)超極細毛が歯周ポケットの奥まで入り込み、汚れをかき出す
デンターシステマの歯ブラシは、一般的な歯ブラシの毛先よりも10分の1の細さである超極細毛。そのため歯周ポケットの中まで毛先が入り込み、無理なく歯周ポケット内の歯垢(プラーク)をかき出します。
歯周病と言われた方は、歯周ポケットが深くなっている可能性が高いです。歯周ポケットが深いと中まで歯垢(プラーク)が入り込みやすく、かつ歯磨きで取れにくくなります。
このようにして歯周ポケットの中に溜まった歯垢(プラーク)は、歯周病進行の原因となり、いずれは歯石となって固まってしまいます。そうなると歯科医院で麻酔をするあるいは手術をしないと除去が困難になります。

超極細毛であるため、一般的な「ふつう」の硬さよりも柔らかめです。歯茎が傷んでいる方には柔らかめの歯ブラシが適切。かと言って柔らかすぎると今度は清掃能力が落ちるので、このシリーズでは「ふつう」をおすすめします。
歯ブラシは衛生用品であり消耗品のため、1ヵ月に1回程度の交換が理想です。そのためインターネットやドラッグストアなどで簡単に入手できるとありがたいですよね。
歯周病ケアにおすすめの歯ブラシまとめ


お口のケア・歯周病ケアは継続が重要です。自分が最も続けられそうなものを選びましょう。
①ソニッケアーの特長
(1)歯垢除去力最大10倍
(2)31000回/分の音波水流
(3)その日のお口に合わせて5つのモードから選べる
(4)ステインを除去するブラシヘッド
(5)92%のユーザーが満足と評価
②ルシェロP-30グラッポの特長
(1)安定して磨ける幅広ヘッド
(2)しっかり握れて滑りにくい、太めのハンドル
(3)短時間で効率良く磨ける密な植毛
③デンターシステマの特長
(1)薄型ヘッドで奥歯まで届きやすい
(2)超極細毛が歯周ポケットの奥まで入り込み、汚れをかき出す
監修

歯科衛生士
医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科
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