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インビザラインは本当に安全?治療前に知っておきたいポイント

インビザラインは本当に安全?

インビザラインの安全性って大丈夫?不安に感じるその理由とは

インビザラインは金属を使わない透明な矯正装置として注目されていますが、「本当に効果があるの?」「副作用はないの?」といった疑問や不安を感じる患者さんも少なくありません。特に、過去に矯正治療をしたことがない方や、目立たない分“本当に効くの?”という不信感を持っている方も多いです。ここでは、患者さんが感じやすいインビザラインに対する安全性の不安について整理していきます。

マウスピース矯正は金属を使わないぶん「痛みが少ない」「見た目が自然」といったメリットがある一方で、「外している時間が長いと効果が出ないのでは?」「歯が動きすぎたりしない?」といった声もあります。とくに初めての矯正治療であれば、こうした心配が出るのも当然です。

インビザラインはどんな素材でできているの?

インビザラインのアライナー

インビザラインのマウスピースは、医療用に開発された特別なプラスチック素材で作られており、体への影響が少なく、アレルギーの心配も少ないのが特徴です。

インビザラインのマウスピース(アライナー)は、「スマートトラック(SmartTrack)」という独自の素材で作られています。これは、インビザラインを製造しているアライン・テクノロジー社が8年以上の研究を重ねて開発した、医療用の高性能ポリウレタン素材です。

この素材には、以下のような特長があります。

柔軟性がありながらも高い弾力性を持つ
→ 歯に対して持続的かつ優しく力を加えることができ、より正確な歯の移動を実現します。

透明度が高く目立ちにくい
→ 装着していてもほとんど気づかれないほどのクリアな見た目です。

BPAフリーで安全性が高い
→ 環境ホルモンの一種であるBPA(ビスフェノールA)を含まないため、安心して口に入れられます。

金属を使用していない
→ 金属アレルギーの心配がなく、金属製の矯正装置に抵抗がある方にも向いています。

このように、インビザラインは見た目の美しさだけでなく、素材そのものも安全性と快適性にこだわって作られています。
毎日長時間使うものだからこそ、こうした素材選びがとても重要なんです。

インビザラインは熱に弱いため注意が必要

インビザラインのマウスピースは高性能なプラスチック素材でできていますが、熱に弱い性質があるため、高温環境には注意が必要です。誤った扱いをすると、変形してしまい、正しくフィットしなくなる恐れがあります。

インビザラインのアライナーに使われている「スマートトラック素材」は、非常に精密に設計された医療用のプラスチックです。そのため、熱によって形が変わりやすいという性質があります。

以下のような状況では、特に注意が必要です。

熱湯やぬるま湯で洗わない
熱いお湯で洗うと変形してしまい、歯にフィットしなくなる可能性があります。
→ 洗うときは必ず「水」か「30℃以下のぬるま水」を使いましょう。

直射日光の当たる場所に置かない
車の中や窓辺など、暑くなる場所に長時間放置すると、マウスピースが柔らかくなって変形する危険があります。

電子レンジでの消毒はNG
殺菌のつもりで電子レンジを使うのは絶対にやめてください。マウスピースは溶けて使い物にならなくなります。

安全に取り扱うためのポイントまとめ

  1. 水で洗浄し、熱湯は使わない
  2. 持ち歩くときは専用ケースに入れて保管
  3. 夏場や旅行時は温度管理に注意

インビザラインの素材はデリケートだからこそ、丁寧に扱うことが安全で快適な治療につながります。

「ちょっとくらい大丈夫かな?」という油断が、治療の効果に影響することもあるので、マウスピースの取り扱いには十分に注意しましょうね◎

安全性への不安を放置するとどうなる?治療をためらうリスク

インビザラインの安全性に対して不安を抱えたままだと、治療を先延ばしにしてしまうことがあります。しかし、それにより歯並びの悪化やかみ合わせの乱れが進行し、将来的にはより複雑で時間のかかる治療が必要になる可能性も。

さらに、口元へのコンプレックスが改善されないまま日常生活に影響を与えることもあります。この章では、不安を放置することで生じる具体的なリスクについて解説します。

治療を始めるタイミングを逃すことで、以下のようなリスクが高まります。

不正咬合の悪化
→ 成長や加齢により歯並びやかみ合わせがさらに乱れることがあります。

むし歯や歯周病のリスク増加
→ 歯並びの乱れにより、歯磨きしにくい箇所が増えて歯垢がたまりやすくなります。

見た目や発音への影響
→ 前歯の出っ張りや隙間が気になると、自然な笑顔や発音がしづらくなることも。

その結果、治療の内容が複雑になったり、費用や期間が増える場合もあります。不安は早めに専門家に相談して解消しましょう。

インビザラインが安全とされる理由とその裏付け

インビザラインは単なる“目立たない矯正”ではなく、安全性にも十分に配慮された医療機器です。米国FDAの認可をはじめ、世界中での使用実績、医師による細やかな治療管理、金属アレルギーの心配が少ない素材など、患者さんが安心して治療に取り組める根拠がそろっています。この章では、その裏付けとなる信頼性の高いデータや仕組みを詳しくご紹介します。

インビザラインの安全性が評価される理由は、以下の通りです。

米国FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可取得済み
医療機器として正式に認可された安全な矯正装置です。

長年の臨床実績
世界100カ国以上で導入され、1400万人以上の治療実績があります(2024年時点)。

歯科医師による管理型治療
治療計画はすべて歯科医師が管理。毎回の健診で進行状況を確認します。

非金属製でアレルギーリスクが低い
ニッケルなどの金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がほぼありません。

これらの点から、インビザラインは信頼性の高い矯正治療であると言えるでしょう。

安心してインビザラインを始めるためのポイント

安全にインビザラインをスタートさせるには、クリニック選びから治療への理解、日々の装着管理まで、いくつかの大切なポイントがあります。特に、経験豊富な認定医のもとで治療を受けることや、治療前のシミュレーションでしっかり確認しておくことが重要です。

また、自己管理も治療成功の鍵。患者さん自身の協力と歯科医師との連携が、安全性と満足度を高めるポイントとなります。

以下のような点に注意することで、より安心して治療に臨めます。

信頼できるクリニックを選ぶ
→ インビザラインの認定医が在籍しており、説明が丁寧な医院を選びましょう。

カウンセリングで疑問を解消
→ どんな小さな不安でも、遠慮せずに相談を。資料やシミュレーションも活用できます。

自己管理の重要性を理解する
→ 装着時間を守ることが、効果と安全性を高めるポイントです。

定期的な健診を受ける
→ マウスピースのずれや歯の状態の変化を確認し、必要に応じて治療計画を調整します。

総じて、患者さんご自身の協力と、歯科医師との二人三脚が安全な治療につながります。

安全性が気になる方はまずカウンセリングを

「本当に自分にも合っているのか?」「副作用や後戻りはないのか?」といった不安は、頭の中で考えていても解決しません。そんな時こそ、歯科医院でのカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。最近では、無料で3Dシミュレーションを行ってくれる医院もあり、治療のイメージがより具体的になります。不安の正体を明らかにする第一歩として、ぜひ活用してほしい手段です。

最近では、インビザラインの初診相談やシミュレーションを無料で受けられるクリニックも増えています。「自分の歯並びでもできるの?」「費用や期間はどのくらい?」といった疑問を解消するには、実際に話を聞くのが一番の近道です。

まとめ

インビザラインの安全性を理解し、前向きな一歩を

インビザラインは、科学的な根拠と多くの実績に裏付けられた、安全性の高い矯正方法です。不安があるのは当然ですが、その不安をきちんと解消することで、より前向きに治療へ踏み出すことができます。信頼できる医師と一緒に、自分に合った方法を見つけながら、安心して新しい一歩を踏み出していきましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科吹田本院
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医日本歯周病学会

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