よくあるご質問
歯並び・歯列矯正

セラミック矯正の治療の流れ

セラミック矯正の治療の流れ

セラミック矯正は、歯を削ってセラミック製の被せ物を装着することで、見た目を改善します。装置を使っての矯正と比べると治療期間が短いため、結婚式や就活などを控えている方に適しています。セラミック矯正の治療の流れをご説明します。

セラミック矯正の治療の流れ

セラミックの前歯
  1.  初診・カウンセリング
  2.  セラミックをかぶせるための土台作り
  3.  セラミックをセット
  4.  セラミック矯正終了・定期検診

初診・カウンセリング・検査

最初に、歯科医とのカウンセリングが行われ、患者さんの希望や悩みを詳しくお聞きします。歯の形や色、噛み合わせなどの現状を確認し、セラミック矯正が適しているかどうか診断します。レントゲンや口腔内写真を撮影し、細かい診察を通じて治療計画を立てます。

1. 患者さんの希望や悩みの確認

まず、患者さんがセラミック矯正を希望される理由や具体的なお悩みを確認します。例えば、歯の色や形、並びに対する不満、過去の治療歴などを詳しくお聞きします。

  • 不正咬合や歯並びの問題点を確認します。
  • 歯の形や色に関する希望をヒアリングします。

2. 口腔内の診査

口腔内の診査を行い、歯の状態を確認します。これには以下のような診査が含まれます。

  • 視診・・歯や歯肉の状態を目視でチェックします。
  • 触診・・歯や歯肉の状態を触って確認します。
  • レントゲン撮影・・歯根や骨の状態など、歯茎の下に埋まっている部分を確認するためにレントゲン撮影を行います。
  • 口腔内写真撮影・・治療前の状態を記録するために口腔内の写真を撮ります。

3. 治療の説明

患者さんの状態やご希望を基に、具体的な治療方法についてご説明します。セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間、使用するセラミックの種類、治療のステップなどを詳しくご説明します。

  • セラミック矯正が適しているかを判断し、治療方法や必要な期間を説明します。
  • 他の治療法との比較も行い、患者さんが最適な選択をできるようサポートします。

4. 治療計画の提案

初診で得られた情報を基に、治療計画を提案します。以下のような内容を含みます。

  • 治療の流れ・・治療の各ステップとそれぞれの期間。
  • 治療費用・・治療にかかる費用の見積もり。保険適用外の場合が多いため、具体的な費用や支払い方法についても説明します。
  • 予想される結果・・治療後の予想される結果や見た目、機能面での改善点。

5. 質疑応答

患者さんからのご質問にお答えします。治療について不安や疑問がある場合は、この段階で解消しましょう。例えば、痛みの有無、治療後のメンテナンス方法、治療のリスクなどについてのご質問が多いです。

6. 同意書の説明と署名

治療内容に同意する場合は、同意書(見積書)に署名します。同意書には、セラミックの種類、本数、費用などが明記されています。

7. 次回の予約

治療計画が決まったら、次回のご予約をお取りします。最初の治療日や必要な準備についてご案内します。

初診・カウンセリングは、患者さんが安心して治療を受けられるようにするための大切なステップです。この段階で治療の全体像を把握し、信頼関係を築くことが重要です。

芸能人の歯のような、真っ白なセラミックを入れたい場合は、それに合わせたホワイトニングが3〜4回ほど必要になります。神経の治療やホワイトニングは、終了するのに1ヶ月ほどかかります。

ホワイトニングについてはこちらで詳しくまとめています。

https://matsumoto.or.jp/toothteeth/whitening-effect/

セラミックをかぶせるための土台作り

いよいよ、セラミックをかぶせるための土台を作っていきます。歯並びを治したい部分の歯の傾きやねじれ、位置などを考慮し土台を作っていきます。セラミックをかぶせたとき歯並びが良くなるように、土台の向きを調整しながら削っていきます

差し歯の土台と仮歯

土台ができたらすぐにセラミックが入るわけではありません。セラミックができるまでの間は仮歯で過ごすことになります。

かみ合わせに違和感がないか、歯並びはイメージ通りかなど感じながら、仮歯の状態で数日間過ごします。

歯茎に歯肉炎があって腫れがみられる場合は、歯科衛生士によるクリーニングを受けます。炎症がおさまり、歯茎の形がきれいになるまでの間は仮歯で過ごします。

問題がなくなれば次はいよいよセラミックが入ります。

歯を削る方法

  • 対象となる歯の表面を適度に削ります。
  • 必要最小限の削合で、健康な歯の保存を重視します。

仮歯の装着

  • 本番のセラミックが完成するまでの間、仮歯を装着します。
  • 仮歯は見た目の改善だけでなく、機能的にも問題なく過ごせるように作られています。

セラミックの製作

患者さんに合わせたセラミックの被せ物を製作します。

製作の流れ

  • 技工士が歯型やデジタルデータを基にセラミックを精密に作成します。
  • 色や形は、周囲の歯と自然に調和するように調整されます。

期間

  • セラミックの完成まで通常1~2週間かかります。

セラミックをセット

セラミック

仮歯で数日間過ごして問題がなければ、本番であるセラミックの被せ物を作っていきます。セラミックの被せ物が出来上がるまでには1〜2週間ほどかかります。

1~2週間後、患者さんの歯にぴったり合うように作られたセラミッククラウンが完成します。歯科医院でこれを装着し、最終的な噛み合わせや見た目を確認します。必要があれば微調整を行い、違和感がないように調整します。

適合確認

  • まず仮付けを行い、見た目や噛み合わせ、発音に問題がないかを患者さんと一緒に確認します。
  • 必要に応じて微調整を行います。

セラミックの接着

  • 問題がないことを確認した後、セラミックを専用の接着剤で歯に固定します。接着剤は耐久性が高く、長期間にわたってセラミックをしっかりと保持します。

セラミック矯正終了・定期検診

セラミックの被せ物が入る=歯並びがきれいになっているので、セラミック矯正は了となります。

治療が完了した後も、定期的なメンテナンスが重要です。セラミッククラウンは非常に耐久性が高いものの、歯茎や残った天然の歯の健康を保つためには、定期的な歯科健診やクリーニングが推奨されます。

セラミック矯正の成功は治療後のケアによって大きく左右されます。適切なアフターケアを行うことで、セラミックの寿命を長く保つことができます。

日常のケア

  • 歯磨きの方法や使用する歯磨き粉について指導を受けます。
  • 歯垢が溜まりにくいように、定期的な健診を受けることが推奨されます。
日常的なケアのポイント
  • セラミックに適した歯磨き粉を使用し、歯垢が溜まりにくい環境を維持します。
  • 歯磨きの際に力を入れすぎないように注意し、柔らかい歯ブラシを使うことをお勧めします。

定期検診

  • 噛み合わせの調整やセラミックの状態確認を行います。
  • 問題があれば早めに対応することで、長期的な維持が可能になります。
定期的な健診の重要性
  • セラミックの状態を確認するため、半年に一度の健診が推奨されます。
  • 噛み合わせの調整や歯周病の予防も定期健診で対応できます。

まとめ

歯のキャラクター

セラミック矯正は、審美的な歯並びを短期間で実現できる画期的な治療法です。その一方で、歯を削る必要があるため、治療計画の段階で慎重な判断が求められます。治療後は、定期的な健診や適切なケアを続けることで、セラミッククラウンを長持ちさせることができます。

 

監修

医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科

歯列・歯並び・ 咬み合わせのお悩みはお気軽にご相談下さいね。LINE相談可。八重歯、出っ歯、受け口の治療など得意です。大阪梅田、なんば、心斎橋、吹田、豊中、神戸に医院があります。

セラミック矯正について詳しくはこちら

 

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医。日本歯周病学会。

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