今回は「麻酔後の食事」についてまとめていきます。
目次
麻酔後の食事についての注意点
感覚の戻り方
麻酔後に感覚が完全に戻るまでには数時間かかることがあります。この間に無理に食事をすると、舌や頬を噛むリスクが高まりますので、食事は感覚が戻ってからにしましょう。
適切な飲み物
麻酔後は温かい飲み物は避け、冷たい飲み物を摂ることをおすすめします。これにより、感覚が戻るまでの間、口内を冷やして不快感を軽減できます。
麻酔後は柔らかい食事を
麻酔後の食事は柔らかく、噛む必要が少ないものが適しています。これにより、誤って噛むリスクを減少させることができます。
虫歯治療・麻酔後の食事はいつから?
虫歯治療で使われる麻酔は、治療後1〜2時間で切れることが多いです。ゆえに虫歯治療後、1〜2時間で感覚が戻ってきたら食事を取っても大丈夫です。
ただ虫歯が大きかったり麻酔の量・種類によってはもっとかかることもあります。
虫歯治療・麻酔後の食事に気をつけるべき理由
虫歯治療・麻酔後に食事をすると、
✔︎粘膜を噛んだり傷がついても気がつかない
✔︎口の中を火傷しても気がつかない
といった不思議なことが起こります。麻酔が効いている=感覚がないので、けがをしても痛みを感じないのです。
そのため傷つけたまま食事をしてさらに傷つけてしまったり、出血してやっと気づくといったことが起こります。虫歯治療後、麻酔が効いている間は食べたり飲んだりしないようにしましょう。
虫歯治療・麻酔後の食事は何がおすすめ?
柔らかいもの、熱すぎないもの、冷たすぎないもの、固すぎないものなどなるべく優しいものを選びましょう。
例えば主食であれば少し冷ましたおかゆやおじや、うどんなど。おかずであれば柔らかく煮込んで少し冷ました煮物など。飲み物であれば熱いコーヒーなどは避けましょう。
逆に熱すぎるものや固いおせんべい、辛いものなどは刺激になります。完全に感覚が戻るまでは避けた方が無難です。
避けるべき食品
- 硬い食品: ナッツ、硬いパン、クラッカーなど。
- 粘着性のある食品: キャラメル、ガム、チューイングキャンディなど。
- 酸性食品: 柑橘類やトマトなど、歯に刺激を与える可能性があります。
推奨される食品
- 柔らかい食品: ヨーグルト、スクランブルエッグ、スープ、マッシュポテトなど。
- 液体食品: スムージー、ミルクシェイク、プロテインドリンクなど。
- 冷たい食品: アイスクリーム、ゼリー、冷たいスープなど。
麻酔後の口内ケア
歯磨き
治療が終わって麻酔がきれた後は、通常の口内ケアを行います。しかし、治療を受けた部位や周辺の歯茎は敏感になっている可能性があるため、柔らかい歯ブラシを使用し、優しくブラッシングしましょう。
うがい
治療後すぐに強くうがいをすると、血餅(血の塊)が取れてしまうことがあります。軽いうがいや口をゆすぐ程度に留めることが望ましいです。
特に抜歯後はお口のケアに注意が必要です。歯科医院で「抜歯後の注意」などのツールを渡された場合は、書いてある内容をよく読んで、指示に従いましょう。
麻酔後の過ごし方
運動の制限
麻酔後は激しい運動は避けるべきです。特に治療直後は安静に過ごすことを心がけましょう。
飲酒・喫煙の制限
麻酔後は飲酒や喫煙を控えましょう。これらは治癒過程に影響を与える可能性があります。
虫歯治療・麻酔後の食事についてまとめ
虫歯治療の内容や麻酔の有無によっても食事は変わってきます。知らない間に火傷ができていた、出血していたなんてことがないよう注意しましょう。
虫歯治療・麻酔後の食事に関するQ&A
虫歯治療で使用される麻酔は一般的に治療後1~2時間で効果が切れることが多いです。ただし、虫歯の大きさや麻酔の種類によってはそれ以上の時間がかかる場合もあります。
麻酔後に食事をすると、口の中の粘膜や傷に気づかないまま食べることがあります。麻酔が効いているため、けがをしても痛みを感じないためです。その結果、傷つけたまま食事をしてさらに傷を悪化させたり、出血に気づかずに不注意な食事をしてしまう可能性があるため、注意が必要です。
虫歯治療・麻酔後の食事では、優しいものを選ぶことがおすすめです。具体的には柔らかいもの、熱すぎないもの、冷たすぎないもの、固すぎないものなどが適しています。例えば、少し冷ましたおかゆやおじや、うどんなどの主食、柔らかく煮込んで少し冷ました煮物などのおかずが適しています。また、熱いコーヒーなどの刺激的な飲み物は避けるべきです。