
今回は「子供の矯正が必要な歯並び」について書いていきます。
目次
子供の歯並び矯正は必要ですか?
子供は乳歯から永久歯への生え替わりがあるため、どの時点で歯並びを矯正する必要があるのか、保護者の方にはわかりにくいと思います。
子供の歯並び矯正は永久歯が生え変わる6歳位から行うことが多いです。成長途中の子供の時期に矯正治療を行うと、顎骨の成長を促したり、逆に成長を抑制することも出来ますので、歯がきれいに並ぶ為に適した大きさに顎骨の大きさを整えることが出来ます。
大人の矯正では、顎の成長が終わっていますので、顎の骨自体を大きくすることが出来ず、歯を動かすスペースを作るために抜歯が必要になります。
子供の歯並びで治すべきもの4選


②開咬
③上顎前突(出っ歯)
④反対咬合(受け口)
【子供の治すべき歯並び①】叢生(ガタガタの歯並び)

この歯並びの原因
あごの骨が小さかったり歯そのもののサイズが大きいと、このようなでこぼこした、ガタガタの歯並びになりやすくなります。歯がきれいに並ぶためのスペースを十分に確保できず、ひしめき合うように並んだ結果、このような歯並びになります。
この歯並びによるリスク
この歯並びは見た目だけではなく、発音やかみ合わせにも悪い影響を及ぼす可能性があります。また歯が入り組んでいることで歯磨きが難しく、歯垢(プラーク)など細菌が残りやすくなります。その結果虫歯や歯周病になるリスクが上昇します。
【子供の治すべき歯並び②】開咬

この歯並びの原因
舌を前に出すような癖や、かむ力が弱いとこのような歯並びになりやすくなります。遺伝的な理由であることもあります。
▼子供の習慣・癖と歯並びの関係はこちらでまとめています。
https://matsumoto.or.jp/toothteeth/children-habit/
この歯並びによるリスク
歯が邪魔となって口があきやすくなる可能性があります。それにより口の中が乾燥し、虫歯・歯周病になりやすくなったり、口臭も起こりやすくなります。また発音に支障が出ることもあります。
加えて前歯の部分が開咬だと奥歯に過度な負担がかかり、奥歯が割れやすくなったり顎関節症の原因にもなり得ます。

【子供の治すべき歯並び③】上顎前突(出っ歯)

この歯並びの原因
あごの骨や歯の大きさといった、原因が遺伝であることもあれば、やはり癖や習慣が原因である場合も。
▼子供の習慣・癖と歯並びの関係はこちらでまとめています。
https://matsumoto.or.jp/toothteeth/children-habit/
この歯並びによるリスク

また前歯が邪魔をして口を閉じにくく、口呼吸などの原因となります。加えて転んだりぶつかったりしたとき、普通なら問題がない場合でも出っ歯だと前歯出ている分歯が折れやすかったり、唇に傷がつきやすいなども考えられます。
【子供の治すべき歯並び④】反対咬合(受け口)

この歯並びの原因
上あごが小さいことで結果として受け口になっていたり、上の前歯が内側に傾いていたりなどが原因として考えられます。あごの大きさについては遺伝子的な部分が多いです。
アデノイドなどにより乳歯(子供の歯)で受け口になることもあります。しかし永久歯(大人の歯)に生え変わるときに自然と治ることもあるため、歯科医師に相談し様子を見ると良いでしょう。
アデノイドとは
咽頭扁桃(いんとうへんとう)が病的に肥大した状態。子供に多く、鼻詰まり・口呼吸・いびき・難聴・注意力低下などが現れる。
この歯並びによるリスク
受け口であることで前歯でかみにくくなり、あごのバランスが崩れたり発音がしにくくなります。放置しておくと口が閉じにくくなることもあるようです。
子供の歯並びは治るのかについてまとめ

いかがでしたか?
基本的には子供の悪い歯並びが自然に治る・・・ということは多くありません。また悪い歯並びは見た目だけでなく、虫歯や歯周病、発音にも良くない影響を及ぼします。
子供の歯並びを悪くしている原因にもよるので、歯科医師に相談してみると良いでしょう。
監修

歯科衛生士
医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科
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