今回は「子供の歯ぎしり」について解説します。
子供が歯ぎしりをする原因
子供の歯ぎしりの原因は、かみ合わせの悪さやストレスなどが考えられます。
かみ合わせが悪い
子供の場合、かみ合わせが悪いと歯ぎしりでそれを治そうとします。歯ぎしりにより歯がすり減ったり、力が加わったりすることで歯の位置を調整しているようです。
大人は歯が成長しきっているので、歯ぎしりをしても歯がすり減っていく一方。しかし子供はまだ成長の途中です。歯の生え変わりなどもあるので、成長とともに歯ぎしりがなくなっていくことも多いようです。
ストレスを抱えている
大人と同じで、子供もストレスを感じると歯ぎしりをしてしまうようです。これは寝ている間に見られます。特に6歳を過ぎても歯ぎしりが治らないようであれば、一度歯科医院で相談してみましょう。
歯ぎしりによる影響
先ほどお伝えしたように、歯ぎしりは基本的に生理現象。そのため気にしすぎることはありません。しかし治療が必要な場合もあるので、見極めが重要です。
【歯科医院に行くべき歯ぎしり①】痛み・違和感を訴える場合
あまりにひどい歯ぎしりが続くと、歯の神経がダメージを受けて炎症を起こすことがあります。歯の神経が炎症を起こすと強い痛みが出ます。すぐに歯科医院で治療してもらいましょう。
また歯ぎしりにより、大人と同じく顎関節症になることも。
顎関節症とは
顎運動時(あごを動かした時)の筋痛、顎関節(耳の前方部)の痛みや雑音などが、主な臨床症状です。多くの場合、これらの症状は複合します。
引用 コトバンク
「口を開けると痛い」「口を開けると音がする」「口を開けづらい・開かない」などといった訴えがあったときは、歯科医院で診てもらう必要があります。
【歯科医院に行くべき歯ぎしり②】歯が揺れてきた場合
歯ぎしりも度がすぎると、歯が負担に耐えられず揺れてきます。また明らかに歯がすり減っていたり形が変わっていたりする場合も歯科医院で行きましょう。これらは放っておくと痛みの原因となります。
子供の歯ぎしりをやめさせる方法
リラックスさせる
子供も大人と同様、環境の変化や学校生活、交友関係でストレスを感じます。また子供は大人と違って、「ストレスを感じているからリラックスしよう」という考え方はなかなかできません。一人で溜め込んでしまうことも。
せめて自宅にいる間だけでもリラックスできるよう、環境を工夫してあげたり声をかけてあげたりしましょう。歯ぎしりの改善につながるかもしれません。
食べ物をよく噛ませる
食べ物をよく噛まないとあごがしっかり成長せず、かみ合わせに影響が出ます。そのため食べ物をよく噛まない子供は、歯ぎしりをする傾向があります。
一口20回噛むのが基本です。隣で一緒に数えてあげたり、自覚させるだけでも変わってくるでしょう。またよく噛む必要のある食べ物を選ぶのも手ですね。
子供が歯ぎしりをする原因とやめさせる方法に関するQ&A
子供が歯ぎしりをする主な原因は、かみ合わせの悪さやストレスといわれます。かみ合わせの調整や成長に伴う歯の変化も関与します。
子供の歯ぎしりをやめさせる方法として、リラックスを促すことや食べ物をよく噛ませることがあります。また、環境の変化やストレスへの配慮も重要です。
歯ぎしりによる痛みや違和感が強い場合、歯科医院での治療が必要です。歯の神経がダメージを受けることがあるため、早めに専門家の診察を受けるべきです。
子供の歯ぎしりまとめ
子供が歯ぎしりをしている場合は、大人と同様何かしらの原因があります。原因を見つけてあげて、正しく対処してあげましょう。