今回は「子供の歯並びが悪くなる癖」について書いていきます。
▼子供の歯並びで治すべきものについてはこちら
https://matsumoto.or.jp/toothteeth/rowofteeth/
子供の歯並びが悪くなる癖5選
子供の歯並びに悪い影響を与える癖をご紹介します。
①指しゃぶりの癖
②口呼吸の癖
③舌を前に出す癖
④食べ物をよく噛まない癖
⑤頬杖の癖
【子供の歯並びが悪くなる癖①】指しゃぶり
指しゃぶり自体は悪いことではなく、むしろ成長過程において重要な役割を果たすもの。
問題なのは成長してからも指しゃぶりの癖が直らないことです。具体的には4〜5歳になっても指しゃぶりをしている場合は、顎の発育や歯並びを考慮してやめさせた方がよいと言われています。
指しゃぶりを続けていると指が上下の歯の間にはさまった状態が続くため、指に押されて出っ歯や開咬、すきっ歯になる可能性があります。
【子供の歯並びが悪くなる癖②】口呼吸
口呼吸は子供にとっても大人にとっても、良いものではありません。
普通、呼吸は口を閉じて鼻で行います。口を閉じていることで舌や頰などによりバランスが保たれ、歯並びが正しい位置に落ち着きます。しかし口で呼吸する口呼吸が癖になっているとこのバランスが崩れ、歯並びが悪くなる可能性があります。
子供の口呼吸を治すためには、口呼吸になっている原因を探ることが重要です。ただの癖かもしれませんが、アレルギー性鼻炎などにより鼻呼吸が難しいゆえ口呼吸になっていることもあります。その原因によってかかるべき医療機関が変わってきます。
また口呼吸は、口臭の原因にもなります。子供の口臭・口呼吸についてはこちらでまとめています。
https://matsumoto.or.jp/toothteeth/breath-children/
【子供の歯並びが悪くなる癖③】舌を前に出す
前に出す癖に限らず、舌の癖はいくつかあります。
口の中における舌の正しい位置は、上の前歯の少し後ろ。舌を前に出す癖があることで、歯が舌に押され出っ歯や開咬になる恐れがあります。
舌を前に出す癖は無意識であることも多く、直すのは簡単ではありません。また歯列矯正を検討しているのであれば、先に舌の癖を直すべきです。舌の癖があるままだと、歯列矯正の効果が得にくいことがあります。
舌の癖を直すには歯科医院で舌のトレーニングを受けたり、時には専用の装置で直すこともあります。
【子供の歯並びが悪くなる癖④】食べ物をよく噛まない
最近は加工食品の普及によりあごをしっかり使わなくても良い食べ物であふれています。よく噛まない癖がついていると、あごの発達が遅れることで歯が並ぶスペースが足りず、歯並びがガタガタになる恐れがあります。あごの発育にとって「よく噛むこと」はとても大切です。
✔︎食材の厚みや煮込み時間などを工夫する
✔︎食事中、飲み物の量を制限する
✔︎1つ食べたら箸を置き、30回噛ませる
など試してみると良いでしょう。食事中に飲み物を近くに置いておくと、食べ物をよく噛まずに水分で流し込む癖がついてしまうことも。量を決めて飲ませるなど工夫してみましょう。小さな子供だと、1回1回箸を置かせて30回噛ませる・・・というのは難しいかもしれません。
【子供の歯並びが悪くなる癖⑤】頬杖
頬づえをつくとあごが片方に押されている状態になります。これが癖として習慣化すると、歯が押されることで歯並びが悪くなったり左右にズレを生じることがあります。
また子供は親や大人の真似をしたがります。親や周りの大人がしていることでそれを真似し、結果として癖になってしまうこと。自分たちも同じことをしていないか、見直す必要があるかもしれません。
子供の歯並びが悪くなる癖に関するQ&A
指しゃぶりの癖が続くと、出っ歯や開咬(かいこう)、すきっ歯などの歯並びの問題が生じる可能性があります。
子供の口呼吸を治すためには、まず口呼吸の原因を特定することが重要です。アレルギー性鼻炎などが原因で口呼吸になっている場合は、適切な医療機関を受診する必要があります。
舌を前に出す癖は無意識の癖であるため、直すのは容易ではありません。歯科医院で舌のトレーニングを受けたり、専用の装置を使用して直すことがあります。
子供の歯並びを悪くする癖まとめ
日常生活における何気ない癖や習慣は、実は歯並びやあごの発育に悪い影響を与えているかもしれません。定期的に歯科医院で診てもらったり、積極的に癖を見直していくことが大切です。