よくあるご質問
歯並び・歯列矯正

歯並びが悪いのを治す(歯列矯正)方法

歯並びが悪いのを治す(歯列矯正)方法

まつもと歯科 理事長・総院長 松本 正洋

現代ではさまざまな歯列矯正のための方法があり、目的やライフスタイルに応じて選べるようになっています。従来のワイヤー矯正から目立たないマウスピース矯正、セラミック矯正、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。代表的な矯正方法についてご説明します。

歯並びが悪いのを治す方法

女性たち

歯並びが悪いのを治す方法はいくつかあります。

  1. ワイヤー矯正
  2. 舌側ワイヤー矯正
  3. マウスピース矯正
  4. セラミック矯正

1. ワイヤー矯正とは

メリット・デメリット・費用・期間

 

メリット ・細かな調整が可能

・仕上がりがきれい

デメリット ・見た目が目立つ

・装置により歯磨きが難しい

通院期間 1〜2ヶ月に1回×2〜3年間

 

歯並びが悪いのを治す矯正方法の中で、最も一般的な方法でしょう。矯正する歯1つ1つに、「ブラケット」と呼ばれる小さな装置をつけていきます。ブラケットの装着が終わったら、それらにワイヤーを通して歯並び全体を動かしていく・・・という方法です。

歯並びを治している最中は装置が目立ってしまいますが、目立たないブラケットなどもあります。また細かな調整が可能なので、仕上がりが自然で美しいのも特徴です

ブラケットやワイヤーの色で主に3種類あります。

メタルブラケット+ワイヤー

(費用を抑えたい方向け)

メタルブラケットとワイヤー

透明ブラケット+ワイヤー(一般的な方法)

透明なブラケット

透明ブラケット白くコーティングされたワイヤー

(目立たせたくない方向け)

透明なブラケットと白くコーティングされたワイヤー

 

2. 裏側矯正とは

若い女性たち

リンガル矯正、リンガルブラケット矯正などとも呼ばれます。裏側矯正は矯正装置を歯の裏側に装着する方法で、他人に気づかれにくいのが利点です。特に職業柄、見た目を気にする成人や、思春期の子供に人気の治療法です。表側矯正と同様の効果が得られる一方で、装置に慣れるまで時間がかかることがあります。

メリット・デメリット・費用・期間

 

メリット ・舌側(裏側)に

装置があるので目立ちにくい

・細かな調整が可能

・仕上がりがきれい

デメリット ・装置により歯磨きが難しい

・舌側(裏側)に装置があるので

違和感や話しづらさを感じやすい

通院期間 1〜2ヶ月に1回×3年間ほど

 

裏側矯正は、①のワイヤー矯正同じくブラケットとワイヤーを使って歯並びが悪いのを治していく方法です。歯の舌側(裏側)に装置をつけるので、何より目立たないことが特徴です。他の人から見たら、歯列矯正していることはほとんどわからないでしょう。

舌側ワイヤー矯正

▼オーダーメイドであることで効率が良く、

またブラケットの厚みが薄く違和感を感じにくい

舌側ワイヤー矯正のオーダーメイドのブラケット

①の表側に装置がつくときでも歯磨きが難しいのですから、舌側となると余計に難しいことが想像できます。またそれは歯科医師も同様で、舌側となると装置をつけること自体難易度が高くなります。そのため経験高い技術力が必要となり、ゆえに費用も少し高くなります

また目立つ上の歯だけ舌側矯正にして、それほど見えない下の歯は表側矯正にする・・・という「ハーフリンガル矯正」という方法もあります。

  • 適応ケース・・全体的な歯列矯正が必要なケースで、見た目を気にする患者に適しています。
  • 対処法・・表側の矯正器具と同じ原理で、歯の裏側にワイヤーを設置し、ゆっくりと歯を移動させます。

3. マウスピース矯正とは

マウスピース矯正は透明なマウスピースを使用した矯正方法で、見た目を気にせずに歯並びを治療できる点が特徴です。取り外し可能なため、食事や歯磨きの際に便利で、特に大人や見た目を気にする子供にも人気があります。当院では主にインビザラインを使用します。

メリット・デメリット・費用・期間

 

メリット ・取り外しが可能なため

清潔を保ちやすい

・透明なため目立ちにくい

・気軽に始めやすい

デメリット ・取り外し可能なゆえ、

患者さんの努力次第で

治療効果が変わる

通院期間 1〜2年間

 

文字通りマウスピースを使って、歯並びが悪いのを治していく方法です。透明なマウスピースであるため目立ちにくいのが特徴です。また取り外しが可能なため歯磨きも変わらずしやすいのもメリットです。歯並びの段階に合わせてマウスピースを用意し、歯の動きに合わせてマウスピースを交換していきます。

取り外しが可能であるがゆえ、気軽に始めやすい歯列矯正方法です。しかしその分、患者さんの努力次第で歯列矯正の効果は大きく変わってきます。また歯並びの悪い程度が重いときなど、大幅な歯列矯正が必要な場合は対応が難しいことも。

インビザラインのイメージ
  • 適応ケース・・中程度の不正咬合や歯列のずれに適しており、軽度から中程度の歯列矯正を必要とする患者に向いています。
  • 治療方法・・数週間ごとに新しいマウスピースに交換し、徐々に歯を理想的な位置に移動させます。

▼インビザラインの費用についてはこちらで詳しく書いています

4. セラミック矯正とは

メリット・デメリット・費用・期間

 

メリット ・治療期間が短い

・痛みが少ない

デメリット ・あくまで被せ物であるので、

自分の健康な歯を削るなど

しなければならない

通院期間 1〜2ヶ月

 

セラミック矯正とは、歯並びが悪い原因となっている歯を削り、形を整えます。そこにセラミックの被せ物をすることで歯並びをきれいにするという方法です。

何よりも圧倒的短期間で歯並びがきれいになるのがメリットでしょう。セラミックの種類によっては真っ白なもの、自然な色に近いものなどがあります。

歯1本あたり10万円前後とすれば、前歯の見える範囲をしただけでも100万円ほどになります。他の矯正方法は全ての歯を動かしていくので、費用としては少し割高かもしれません。

型取りは歯科医師や歯科衛生士の仕事ですが、その型をもとに被せ物を作るのは歯科技工士の仕事。歯科技工士は基本的に歯科医院ではなく、歯科技工所にいます。

つまり歯科医院でとった歯型を、歯科技工所に持って行かなくてはいけません。毎日歯科技工所に行くわけにもいかないので、歯科医院ごとに曜日を決めて運搬していることがほとんどです。

「1日で終わる治療」を実現させたのは、最新の技術です。型取りをしたら歯科技工所に持って行かず、最新の技術を使ってその場で被せ物を作り上げます。つまり機械で被せ物を作っていくので、時短かつ品質の高さが実現しました。また人件費もかからないため価格も下げられます

神経の治療が必要であれば何度か通院が必要ですが、被せ物自体は1日で本物が入ります。

5. 小児矯正とは

小児期における矯正治療は、顎の成長を促す目的で行われることが多く、成長を利用して歯並びを自然に整えます。早期の治療は、後の大がかりな矯正を必要としないことが多く、問題の早期発見と対処が可能です。

  • 適応ケース・・歯のスペース不足や出っ歯、顎の成長に問題がある場合に有効です。
  • 治療方法・・顎の発育を促す装置や、部分的なブラケットを使って、成長を利用した矯正を行います。

6. 外科的矯正

重度の不正咬合や、顎の骨の位置に問題がある場合は、外科的な矯正が必要になることがあります。この方法は、顎の手術を行うことで、顎の形や噛み合わせを
根本から改善する治療法です。

  • 適応ケース・・受け口や、著しい顎の不調和がある場合に適応されます。
  • 治療方法・・歯科矯正と外科手術を組み合わせて治療を行います。

医療法人真摯会では、梅田にあるカトレア歯科・美容クリニックにてセットバック整形やオトガイ形成術の手術を行っています。

▼カトレア歯科・美容クリニックの外科的矯正はこちらをご覧下さい

まとめ

歯のキャラクター

歯並びを治す方法には、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、セラミック矯正などさまざまな選択肢があります。それぞれの治療法にはメリットとデメリットがあり、患者さんのニーズや歯の状態、生活スタイルによって最適な方法は異なります。

どの矯正方法を選ぶにせよ、歯科医師との相談を通じて、無理のない計画を立てることが重要です。歯科医院とは長い付き合いになります。信頼できる歯科医院や歯科医師とよく相談し、歯並びが悪いのを治していきましょう。

 

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医。日本歯周病学会。

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