よくあるご質問
歯並び・歯列矯正

歯並びの重要性とは

歯並びの重要性とは

歯並びの重要性と聞かれると、見た目だけと思っている方が存外多いです。もちろん、見た目の改善もありますが、その他に大事なポイントがあります。詳しくご紹介いたします。

歯並びの重要性?

女性

患者さんにとって歯の痛みや変色などの自覚症状があると、すぐに歯科医院で治療を行わなければならないと思えるでしょう。虫歯や歯周病は細菌感染による疾患で、放置すると歯の健康に大きく影響が出るため、直ちに治療を行う必要から保険が適用されます。ところが、歯並びの乱れや悪さについては歯の健康に関係ないという印象から保険適用外の自由診療となり、それほど歯並びに重要性があるのか疑問に思われる方もおられます。歯並びの悪さを放置してしまうと後々困った状態になるケースが多いため、歯の並び方が気になった場合は、そのタイミングで一度歯科医院へご来院ください。

歯並びが悪いと何が起こる?

毎食後にしっかり歯磨きを行っても掃除がしにくく磨き残しが増えます。また、歯並びが悪いという原因から口が閉じられず開いた状態になると、乾燥により唾液で口腔内が潤いません。口腔内の唾液が少ないと自浄作用が機能せず、虫歯や歯周病などの細菌感染により疾患にかかるリスクが高くなります。歯周病は糖尿病にも関わる疾患で、重度になるときちんとした治療が必要となります。

虫歯や歯周病以外に関わるの?

虫歯や歯周病以外のリスクについてご案内します。

  • 胃腸に負担がかかり、栄養素をきちんと吸収できない
  • 顎関節症になる可能性が高い
  • 特定の音が発音しにくいことがある
  • 顎のゆがみによりお顔立ちに影響を及ぼす

噛み合わせの悪さにより顎の周囲の筋肉に負担がかかって血流が悪くなり、肩こりや片頭痛などが起こることもあります。

矯正治療の目的

欧米では歯並びを矯正しない家庭は、きちんと教育がなされていないと判断されます。ただし、日本では歯並びが悪くても子供のうちはチャームポイントと思われることがありますが、大人になるにつれ悪い歯並びが目を引くことが気にかかり、ご自身の歯並び、フェイスラインが心配になるという方も多いです。

  • お口元を隠して笑ったり話をする
  • 歯並びにコンプレックスを持つ

歯並びがもたらす印象

悪い歯並びで笑顔に自信がなくなり、コンプレックスとなるのを防げるのも矯正治療です。アンケートの結果より、綺麗な歯並びの方が悪い歯並びの方に比べて第一印象が良いと思われています。ビジネスの場や初対面の人と会う時、綺麗な歯並びは清潔感や健康的というイメージを持たれやすいです。歯並びと印象の詳細については、下記をご参照ください。

歯並びを改善したらどうなる?

歯並びを改善すると、下記のようになります。

  • お口元の見た目が良くなり、笑顔が一層魅力的に見える
  • しっかり咀嚼ができるため、栄養素をきちんと吸収できる
  • 胃腸などの消化器官への負担が軽減する
  • 発音がきちんと行える
  • 歯並びに凸凹がないため歯磨きがしやすく、歯垢や歯石がたまりにくい
  • 噛み合わせの悪さによる顎関節への負担が減る
  • コンプレックスが無くなり、精神的に安定する

具体的な歯並びの治療法についてはこちらをご確認ください。

歯並びの重要性に関するQ&A

歯並びの悪さが口腔内で引き起こす問題とは?

歯並びが悪いと、歯磨き時に清掃が困難になり、磨き残しが増えます。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに、口が閉じにくい状態が続くと、唾液の自浄作用が低下し、口腔乾燥が進み、細菌感染の可能性が増加します。これらは、歯の健康だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

歯並びが全身の健康に与える影響にはどのようなものがありますか?

歯並びの悪さは、咀嚼が上手く出来ないことから、胃腸への負担や栄養吸収の問題を引き起こす可能性があります。また、顎関節症のリスクが高まり、特定の音の発音が難しくなることがあります。顎のゆがみは顔の形状に影響を与え、噛み合わせの問題は顎周囲の筋肉に負担をかけ、血流の低下を引き起こし、肩こりや片頭痛などの原因となることもあります。

歯並びを改善した後の変化は何ですか?

歯並びを改善すると、見た目が良くなり、笑顔が魅力的になるだけでなく、咀嚼能力が向上し、栄養素の吸収が改善されます。また、消化器官への負担が減少し、発音が明瞭になります。歯磨きがしやすくなるため、口腔衛生の維持が容易になり、顎関節への負担が減少します。これらの変化は、コンプレックスの解消と精神的な安定に寄与します。

まとめ


歯並びの重要性については、見た目のみではありません。上下の歯の噛み合わせの状態を良くすることがとても大切です。子供のうちから行うと抜歯の処置を行わずに済みますが、顎の発達に合わせ行うため長い治療期間が必要です。反対に、永久歯に生え変わってからの矯正治療では、抜歯処置が必要かどうかは担当医の診断によりますが、歯並びを良くしたいという明確な目的があるため、治療を途中で投げ出さずに終了できるというメリットがあります。

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医。日本歯周病学会。

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