今回は「裏側矯正」について書いていきます。
▼裏側・舌側・リンガル矯正の費用はこちらでまとめています。
https://matsumoto.or.jp/toothteeth/lingual-cost/
裏側矯正は痛い?
裏側矯正に限らず、歯並びを治す歯列矯正は、少なからず痛みを感じる場面があります。
歯列矯正はしっかりとした骨に埋まった歯を、人工的に動かしていくもの。痛み0!というのはなかなか難しいかもしれません(セラミック矯正は別かもしれませんが)。
しかし歯並びの矯正装置をつけている間、ずーっと痛いわけではありません。また、痛いがゆえ歯列矯正を途中でやめた!という方は見かけたことがありません。
歯列矯正で痛いと感じるのはこんな時
歯を積極的に動かそうとしている時は、痛いと感じやすいです。
裏側(舌側・リンガル)矯正などで痛いと感じるのは、主に「矯正装置をつけた後」、「装置の調整をした直後」の2つです。実際私もそうでした。
装置をつけたり装置の調整をした直後=歯を積極的に動かしているときです。歯列矯正は毎月の調整によって徐々に歯を動かしていきます。そのため装置の調整直後は痛いかもしれませんが、必要な部分まで歯が動けば力がかからなくなり、痛みはおさまります。装置の調整直後から2〜3日でおさまることがほとんどです。
歯列矯正で痛いのはどのような痛み?
個人差があると思いますが、わたしは歯列矯正をしていた時は「歯を引っ張られるような痛み」「歯が締めつけられるような痛み」でした。装置の調整直後などは食事もままならないほど痛かったですが・・・元々の歯並びの状態にもよると思います。
実際、歯列矯正を始めたころは痛かったですが、歯並びがきれいに並んできてからはさほど痛くなかったのを覚えています。大きく動かす必要がなくなったからですね。装置の調整直後も少し痛いくらいで、食事も問題なく家族と同じものを食べられていました。
裏側矯正の痛みの原因と対処法
裏側矯正の痛みは、主に以下の原因によるものです。
1. 歯の移動に伴う圧迫感
矯正器具によって歯が動き始めると、圧力がかかり痛みを感じることがあります。これは通常、数日から1週間程度で軽減します。
2. 舌の刺激による不快感
器具が歯の裏側に装着されるため、舌に触れることで口内炎や舌の違和感が生じやすくなります。ワックスなどで器具を覆い、摩擦を軽減することが推奨されます。
3. 咀嚼時の痛み
食べ物を噛む際に矯正器具が原因で歯に負担がかかり、痛みを感じることがあります。柔らかい食事を選び、無理に硬いものを噛まないように注意することが重要です。
裏側矯正のメリット
他人から見えない矯正装置である裏側矯正は、外見に対する自信を高める効果があります。特に職業や社交の場面で見た目を気にする人にとっては、周囲に気付かれない矯正治療が大きな安心感を与えます。
矯正装置が目立たず、他人に気づかれない
一番のメリットは、矯正期間中も装置が目立たないという点です。周りの人に気づかれずに歯列矯正をすることができます。
周りの目を気にせず食事を楽しめる
歯列矯正中は、食事をすると装置の周りに食べ物がはさまってしまうのが悩み。私も歯列矯正(表側矯正)の経験がありますが、実際にそうでした。友人と食事をしている時などは常に気になり、食事後はすぐに鏡で確認したり、席を外すなどしていました。
しかし裏側(舌側・リンガル)矯正では、矯正装置自体が裏側についているので気にしないで済みます。装置の周りにはどうしても食べ物がはさまってしまうかもしれませんが、他人からは見えないので気にする必要がないです。できるときにしっかり歯を磨きましょう。
口腔内の健康維持
見えないだけでなく、通常の矯正と同様に歯並びが整うことで、歯垢がたまりにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが減少します。
裏側矯正のデメリット
メリットがあればデメリットも必ずあります。
発音しづらい・話しづらいことがある
裏側(舌側・リンガル)矯正の装置をつけた直後は、どうしても発音しづらい・話しづらいことがあります。矯正器具が舌側に設置されることで、特に「サ行」や「タ行」など舌を使う音の発音に違和感が生じることがあります。これは治療開始後、数週間で改善されることが多いですが、最初は気になる人も多いかもしれません。
歯磨きが難しい
裏側に装置があるため、歯ブラシが届きにくくなることから、専用のデンタルフロスや歯間ブラシを使った徹底した口腔ケアが必要です。口腔内の健康維持がリンガル矯正成功の鍵です。
食べにくさを感じることも
メリットとして見た目を気にせず食事ができることを挙げましたが、歯の裏側に装置がついていることで食べにくさを感じることがあります。これにより粘膜をかんでしまうなど、口内炎ができてしまうこともあるようです。
費用の高さ
裏側矯正は技術的に難しいため、表側矯正に比べて治療費が高額になることが一般的です。通常のワイヤー矯正と比べて、30%から50%程度の追加費用がかかる場合があります。
裏側矯正の特徴
裏側(舌側・リンガル)矯正と表側矯正を比較すると、ブラケット同士の距離は前者の方が短くなります。これにより、表側矯正よりも裏側(舌側・リンガル)矯正の方が比較的歯にかかる負担は少ないです。
裏側・舌側・リンガル矯正は痛い?に関するQ&A
裏側・舌側・リンガル矯正は、装置をつけた後や装置の調整直後に痛みを感じることがありますが、必ずしもずっと痛いわけではありません。装置の調整直後の痛みは一時的であり、数日でおさまることがほとんどです。
歯列矯正で痛みを感じるのは、主に装置をつけた後と装置の調整直後です。これは歯を積極的に動かしている時であり、矯正期間中のずっと痛いわけではありません。
個人差がありますが、歯列矯正による痛みは一般的に「歯を引っ張られるような痛み」や「歯が締めつけられるような痛み」を感じることがあります。特に装置の調整直後は食事もままならないほどの痛みがある場合もあります。
裏側矯正についてまとめ
歯列矯正にはさまざまな種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。目立たない矯正がいい、早く確実に歯並びを治したい、など自分が一番優先したいことは何か、歯科医院でよく相談してから始めましょう。