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歯並び・歯列矯正

市販と歯科医院のマウスピース矯正の違い

マウスピース矯正市販と歯科医院の違い

今回は「市販と歯科医院のマウスピース矯正の違い」について解説します。

市販のマウスピース矯正

女性

【市販のマウスピース矯正①】メリット

歯科医院でのマウスピース矯正に比べて、圧倒的に費用が安いことでしょう。そのため手軽に、自分の好きなタイミングで始められます。

【市販のマウスピース矯正②】デメリット

歯科医師や歯科衛生士の目が行き届かないので、歯並びがしっかり治る保証はありません。例えば、市販のマウスピースで矯正を行った場合、下記のようなリスクがあります。

・歯を無理やり動かすことによるリスク
・かみ合わせが悪くなってしまうリスク
・虫歯や歯周病になるリスク

「歯並びを良くする」という目の前の目標しか見えていないと危険です。将来的にものが噛めなくなったり話しづらくなったりする可能性があります。

また万が一マウスピース矯正中にトラブルがあっても、基本的に自己責任となります。歯科医院でのマウスピース矯正は、定期的に通院するのでプロがフォローしてくれますが、市販のマウスピースは全て自己判断。知らない間に虫歯歯周病がひどくなっていた・・・なんてことも珍しくありません

【市販のマウスピース矯正③】治療期間

市販のマウスピース矯正の治療期間は、数週間〜数ヶ月ほどが多いです。歯並びの状態や、マウスピースの装着時間によっても変わってきます。

【市販のマウスピース矯正⑤】こんな人が向いている

市販のマウスピース矯正は、リスクがあってもとにかく安く歯並びを良くしたい方、自分でケアがしっかりできる方におすすめです。

歯科医院のマウスピース矯正

インプラントの模型

歯科医院のマウスピース矯正では、万が一のトラブルにも対応でき、確実な効果を得られるのがメリットです。

【歯科医院のマウスピース矯正①】メリット

歯科医師や歯科衛生士といった、マウスピース矯正のプロのもとで歯並びを治していきます。そのため一人一人に合った方法で歯並びを治していけるのはもちろん、確実な効果が得られます

それに加えて、例えば虫歯歯周病のケアや歯磨き方法の指導、かみ合わせの調整などトータルしてケアを受けられるのもメリットです。また万が一マウスピース矯正中にトラブルが起こっても、すぐに対応してもらえます。

市販のマウスピース矯正では、以上のようなことはできません。もしトラブルが起こっても自己責任となります。

【歯科医院のマウスピース矯正②】デメリット

歯科医院でのマウスピース矯正は、治療となるので費用がかかるのがデメリットでしょう。歯列矯正は保険がきかないため、高額になることが多いです

また定期的に歯科医院に通わなければいけないので、市販のマウスピース矯正に比べると手間時間がかかります。

【歯科医院のマウスピース矯正③】治療期間

歯科医院でのマウスピース矯正にかかる期間は、数ヶ月〜4年と開きがあります。これはもとの歯並びの状態や、どの部分を治したいかによっても変わってきます。

前歯だけ歯並びを治したい、気になる部分だけ歯並びを治したいなどであれば数ヶ月で済みます。

また、昔歯並び矯正をしたけど後戻りしてしまった・・・なんて方にもおすすめです。そのような方は土台ができあがっているので、治療は数ヶ月〜1年以内で終わることが多いです。

通院の頻度は使用するマウスピースの種類によって変わってきます。

【歯科医院のマウスピース矯正⑤】こんな人が向いている

プロのもとで安全に、確実に歯並びを治していきたい方におすすめです。

費用こそかかってしまうものの、その効果は間違いありません安全性も高いです。

歯科医院によってはマウスピース1枚あたり数万円〜からやっているところもあります。マウスピースを交換しながら徐々に歯並びを整えていくので、状態によっては安く収められることもあります。

このように費用を含めて相談しそれに合わせて治療を進めていけるのも、歯科医院で行うマウスピース矯正のメリットです。

歯科衛生士ならどちらを選ぶ?

電話中の女性

市販のマウスピース矯正を見ている限り、歯科衛生士としては不安でしかありません。手軽に安く始められるといえど、リスクが大きすぎます

歯並びに悩まれている方は、歯並びを良くしたい一心ですよね。それはみんなそうです。ただ歯並び矯正というのは、「硬い骨に埋まった歯を無理やり動かすことです。いま建っている家を、素人が無理やり動かすようなもの。家であれば全体が崩れないか不安で、建築のプロにお願いしませんか?

歯並び矯正も同じことです。目の前の目標だけにとらわれず、専門家のもとで、プロの意見を聞きながら行った方が良いです。

できる限り安く歯並びを治す方法

紙幣

マウスピース矯正以外にも歯並びを治す方法があります。

例えばワイヤー・ブラケットを使った矯正方法では、歯の表側に装置をつける方法と、裏側につける方法があります。

ワイヤー、ブラケットでの全体矯正

この場合、上の図のように歯の表面に装置をつければ、費用を抑えることができます。歯の裏側につければ装置が目立たず見た目が良いですが、その分費用がかかります。

また全体の歯並びを治す必要がなく、部分的な矯正も費用を抑えることができます。部分矯正であれば治療期間も短いです。

▼部分矯正・プチ矯正についてはこちらでまとめています。

https://www.matsumoto.or.jp/toothteeth/petit-orthodontics/

市販と歯科医院のマウスピース矯正の違いに関するQ&A

市販のマウスピースでの矯正と歯科医院のマウスピース矯正の主な違いは何ですか?

市販のマウスピースでの矯正は費用が安く手軽に始められますが、歯科医院のマウスピース矯正は専門家の指導があり確実な効果が得られます。治療内容やリスクも異なります。

市販のマウスピースでの矯正のデメリットとリスクは何ですか?

市販のマウスピース矯正のデメリットは、かみ合わせの乱れや虫歯、歯周病のリスクがあります。自己判断で行うため、専門家のフォローがなくこれらのリスクに注意が必要です。

歯科医院でのマウスピース矯正のデメリットとして挙げられている点は何ですか?

歯科医院のマウスピース矯正のデメリットは、費用が市販のものに比べて高額であることと、通院が頻繁に必要な点です。保険がきかないため負担が大きくなることがあります。

市販と歯科医院のマウスピース矯正の違いまとめ

歯のキャラクター

市販のマウスピース矯正は、何より手軽に安く始められることが良い点です。歯科医院でのマウスピース矯正は費用がかかります。

ただ歯にとって最も重要な役割である「ものを噛むこと」を考えたとき、かみ合わせや全体のバランスは欠かせない条件です。市販のマウスピース矯正ではそこが崩れたり、ぐちゃぐちゃになってしまう可能性があります。見た目だけでなくかみ合わせなど今後を長い目で見たとき、歯にとって良いのは間違いなく歯科医院でのマウスピース矯正です

 

監修

医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科

歯列・歯並び・ 咬み合わせのお悩みなら。マウスピース、インビザライン、裏側、小児矯正等。LINE相談可。八重歯、出っ歯、受け口の治療など得意です。大阪梅田、なんば、心斎橋、吹田、豊中、神戸にあります。

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この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医。日本歯周病学会。

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