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歯並び・歯列矯正

インビザラインの矯正中タバコは吸える?

インビザラインの矯正中タバコは吸える?

インビザラインの矯正を行う際にタバコは吸えるのか、喫煙者の方は気になると思います。今日はインビザライン矯正中のタバコは可能か、リスクを含めて詳しくご紹介いたします。

インビザライン中にタバコは吸える?

マウスピース矯正で最も有名なインビザラインについてご説明いたします。

インビザラインとは

ワイヤーブラケット矯正と比べて大きく異なる点は、患者様ご自身で矯正器具の着脱ができる点です。アライナー(マウスピース)が半透明で、周囲の人に矯正治療中とわかることは少なく、食事の前に取り外しができるため、どのような食事も噛むことができるのが特徴です。一日の間でおおよそ20時間以上は装着を必要とするケースが多く、歯科医師が指示した装着時間が守れない場合は、治療期間が延長する可能性があるのがインビザライン矯正です。

インビザラインの治療の流れ

  1. 歯並びの具合がどの程度(軽度・中度・重度)か、精密検査で診断
  2. iTeroやシリコンで歯並びを型どり、アライナー(マウスピース)を作製
  3. 歯の表面に半透明の突起物を付着し、その上からアライナーを装着
  4. 歯科医院へ通院の際に歯が動いているか確認
  5. 新たなアライナー(マウスピース)を装着し、正しい位置へ歯を動かす
  6. リテーナーで歯の動きを固定する

マウスピースを外した状態ならば喫煙は可能ですが、歯医者の立場からおすすめはできません。

参照先:NCBI

矯正中にタバコを吸うと起こるリスク

では、矯正治療中になぜタバコが良くないのか、リスクやデメリットなど理由をご案内します。

マウスピース矯正中にタバコを吸うとどうなるか

マウスピースを装着したままタバコを吸うと、ヤニやタールがマウスピースに付き、変色を起こします。そのため、周囲にわかりにくいインビザライン矯正なのに、着色で装置が目立つことになります。それ以外にも喫煙によりいくつかデメリットがあります。

  • 喫煙習慣のない人と比較して、歯の動きが遅くなる
  • 煙草を吸う度に歯磨きを行う人でなければ、口腔内はヤニで汚れているため、マウスピースに着色が付きやすい環境になる

喫煙は血液の流れを悪くする作用があります。口腔内に多く血管は巡っており、煙草により歯肉の血管が収縮すると、しっかりと血液が流れず代謝が悪くなります。歯列矯正には、骨の移動が必要であるため、骨を造るためには、栄養や酸素を運ぶ血液が必要です。このことから矯正治療を考えられる際には、禁煙をおすすめします。

タバコが口腔内に及ぼす影響
  • 唾液の分泌が減るため、口臭が起こりやすい
  • 血流が悪くなるため、歯周病になりやすい
  • ヤニが歯の表面に付着することで、虫歯になりやすい
  • 舌がんなどのリスクが高くなる
  • 周囲の方に受動喫煙をさせてしまう

電子タバコや加熱式タバコならインビザライン中でもOK?

紙タバコではなく、電子タバコや加熱式タバコならば問題ないのではと思われるかもしれません。電子タバコで有名なのはVAPE、加熱式タバコで有名なのはIQOSでしょう。飲食店の一部の店舗で、紙タバコはNGだが、加熱式タバコはOKなどの表記を見かけることがあります。電子タバコと加熱式タバコの違いはどのようなものでしょうか。

電子タバコ

たばこ葉を使用しないリキッドを加熱しその蒸気を吸入するため、ニコチンは含有されていない

加熱式タバコ

タバコ葉を刻んだものを加熱した蒸気を吸入するため、ニコチンを含有している

電子タバコはニコチンを含んでいないから良いのではと思われがちですが、比較的新しいものであるため、健康上の影響がまだわからないという不安があります。そのため、紙タバコではないから大丈夫とは言い切れません。

インビザラインの矯正中の喫煙に関するQ&A

インビザラインの矯正中に喫煙するとどのようなリスクがありますか?

喫煙すると、マウスピースが変色し目立つだけでなく、歯の動きが遅くなり治療期間が延びる可能性があります。

インビザライン矯正中に喫煙するとマウスピースに影響がありますか?

マウスピースを装着したまま喫煙すると、ヤニやタールが付着し変色を引き起こすことで、装置が目立つようになります。

インビザライン矯正中に喫煙すると治療期間はどの程度延びますか?

具体的な延びる期間は個人差がありますが、歯の動きが遅くなるため、治療期間は通常よりも長くなる可能性があります。

まとめ

出っ歯(上顎前突)・受け口(反対咬合)・歯のガタガタや八重歯(叢生)・奥歯を噛むとお口が閉じられない(開咬)・上の前歯が下の前歯を覆う(過蓋咬合)・すきっ歯(正中離開・空隙歯列)

上記の歯並びのお悩みがあれば、無料カウンセリング(当院は予約制)を利用してお気軽にご相談ください。患者様のお口の状態を診断し、治療計画や費用を提示してもらえます。いくつかの矯正歯科へ行くと、どの医院の環境が良い(レントゲン・歯科用CTなどが院内にある)・症例数が多く豊富な担当医がいるなどわかると思います。そして、日常的に喫煙をされる方は、矯正治療を開始する際、口腔内の状態を良くするためなるべく禁煙することが大切です。

監修

歯科衛生士 坂上明美

医療法人真摯会
まつもと歯科

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この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医。日本歯周病学会。

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