
今回は「ホワイトニングと虫歯」について解説します。
目次
ホワイトニングは虫歯があってもできる?


虫歯があるとホワイトニングでしみる可能性が高い

虫歯がなくてもしみることが多いホワイトニング。虫歯があるとなおさらです。そのためホワイトニングをするときに虫歯が見つかった場合は、ホワイトニングは一旦お休みし、虫歯治療を優先することが多いです。
詰め物や被せ物の色は変えられない

虫歯治療のあと、詰め物や被せ物をしますよね。詰め物や被せ物の色は、周りの歯の色に合わせて選びます。
詰め物、被せ物をする前にホワイトニングすることにより白くきれいになった色に合わせて、白い詰め物、被せ物を入れた方が審美的に美しくおすすめです。
また、ホワイトニングには種類があり、オフィスホワイトニング(歯医者で行うもの)は基本的に1〜2週間おきに数回行い、ホームホワイトニング(自宅で行うもの)1~2週間毎日行います。虫歯治療を後にすると、ホワイトニングをしているうちに虫歯が進行する可能性もあります。そのため、ホワイトニングのときに虫歯があった場合は、虫歯治療を優先することが多いです。
ホワイトニングに影響を与えないためには


【虫歯の予防方法①】歯磨きを欠かさない
まずは大前提、歯磨きを欠かさず行いましょう。最低でも朝と寝る前の、1日2回は時間をかけて磨くようにします。

日中は、食べたり飲んだりすることで唾液が出て、その唾液が汚れをある程度洗い流してくれています。しかし寝ている間は唾液の分泌が抑えられ、細菌が増殖しやすくなります。

起きている時は交感神経優位で唾液も出ますが、寝ている時は副交感神経優位で唾液の分泌が少なくなります。つまりしっかり歯磨きをせず、お口の中に汚れが溜まったまま寝ると、寝ている間の細菌増殖がより活発になります。これによりバイオフィルムという細菌の数がふえ、歯周病や虫歯の原因になり、口臭の原因にもなります。
お昼は仕事で歯磨きができない・・・という方も、朝と寝る前だけはしっかり時間をかけて歯を磨くようにしましょう。
【虫歯の予防方法②】歯ブラシ以外のグッズも使う

歯ブラシ以外のグッズとは、歯間ブラシやデンタルフロス、マウスウォッシュ などです。


歯間ブラシやデンタルフロスは、歯と歯の間の汚れを取ってくれます。歯と歯の間の汚れは、歯ブラシでは取りきれません。
実は歯ブラシだけでは6〜7割ほどしか汚れが取れないと言われています。残りの3〜4割は、歯と歯の間に残った汚れです。逆に言うと、歯ブラシだけの歯磨きを続けるとお口の中には常に汚れが残っているということ。これにより歯と歯の間が虫歯になったり、歯周病になったり、口臭の原因になったりします。
【虫歯の予防方法③】定期検診を受ける

定期的に歯医者へ行き、定期検診を受けていれば、虫歯ができたとしてもすぐに治療することができます。また自分ではわからないような小さい虫歯でも、歯科医師や歯科衛生士は見つけてくれます。虫歯が小さいうちに対応できれば、治療回数も短くなりますし、ホワイトニングに大きな影響を与えずに済みます。
監修

歯科衛生士 坂上明美
医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科
【所属学会】
日本歯周病学会
日本審美歯科学会
日本医療機器学会
日本アンチエイジング歯科学会
【資格】
スイスデンタルアカデミーエキスパート
第2種滅菌管理士
ホワイトニングコーディネーター
デンタルコーディネーター