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ホワイトニング・定期健診

ホワイトニングで痛いのはいつまで?対処法は?

ホワイトニングで痛いのはいつまで?対処法は?

ホワイトニング後に歯や歯茎に痛みが起こる原因は、ホワイトニング剤の歯茎への刺激、歯のエナメル質の状態などが関係しています。ホワイトニングで痛みを感じる期間の目安や、その原因、痛みを和らげるための対処法についてご説明します。

ホワイトニングで痛いのはいつまで?

女性

ホワイトニングで歯や歯茎が痛いと感じても、数時間〜数日すればおさまることが多いです。ただいつになっても痛みが引く様子がないとき、あまりに耐えられないときは歯科医院に相談しましょう

ホワイトニングの痛みはどのくらい続くのか?

ホワイトニング

ホワイトニング後の痛みや不快感は、通常24時間から48時間以内に消えることがほとんどです。ただし、以下の要因により痛みの持続期間が変わる場合があります。

  • 使用したホワイトニング剤の濃度
  • ホワイトニングの回数や時間
  • 個々の歯の健康状態

一部の患者さんでは、数日間軽い知覚過敏が続くことがあります。しかし、適切なケアを行うことで、痛みは徐々に緩和します。

ホワイトニング後に痛いときの対処法

水のイメージ
  1. 痛み止めを服用する
  2. 熱すぎるもの冷たすぎるものを口にしない
  3. 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
  4. ホワイトニングの頻度を調整する
  5. 低濃度のホワイトニング剤を選ぶ
  6. フッ素ジェルを使用する
  7. 冷たい飲み物や食べ物を避ける

1. 痛み止めを服用する

痛みがひどい場合、市販の鎮痛剤を一時的に使用することで、症状を和らげることができます。ただし、医師に相談した上で使用することが安全です。

ホワイトニング後に歯・歯茎が痛いと感じても、数日我慢すれば治ることがほとんどです。しかしどうしても我慢できない、痛みに耐えられないという場合は、痛み止めを服用するのも一つの手です。歯科医師に相談したのち服用しましょう。

2. 熱すぎるもの・冷たすぎるものを口にしない

冷たいもので歯が痛い・しみるという症状は想像しやすいと思います。実は逆に熱いものでも同様で、ホワイトニングなどで歯が敏感になっている場合は、熱いものでも歯の痛みにつながることがあります

ホワイトニング後の痛みを助長させたくないのであれば、熱すぎたり冷たすぎるものは口にしない方が良いでしょう。

3. 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する

知覚過敏用の歯磨き粉は、歯の表面をコーティングする作用があります。

ホワイトニングによる痛みを予防するのと同じで、このような歯磨き粉を普段から使っていると、ホワイトニングで痛いと感じるリスクを下げることができます。

あとフッ素濃度が1450ppm入っている歯磨き粉を選ぶのも効果あります。

4. ホワイトニングの頻度を調整する

痛みを感じた場合、セッションの間隔を空けることで歯や歯茎を休ませることができます。

5. 低濃度のホワイトニング剤を選ぶ

高濃度のホワイトニング剤が痛みを引き起こしている場合、低濃度のものに切り替えるのも効果的です。

6. フッ素ジェルを使用する

フッ素ジェルは歯のエナメル質を強化し、知覚過敏を抑える効果があります。ホワイトニング後に塗布することで、痛みを緩和します。

7. 冷たい飲み物や食べ物を避ける

冷たい飲食物は痛みを悪化させる可能性があるため、ホワイトニング後の24時間は避けることをおすすめします。

ホワイトニングの痛みを予防する方法

横顔の女性

基本的にはホワイトニングで感じる痛みは、「知覚過敏」からくるものです。そこに対処しておけば、ホワイトニングで痛いと感じるリスクを下げておくことができます。

  1. 虫歯の治療をしておく
  2. 象牙質が露出している部分を覆っておく
  3. 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
  4. 濃度に種類があるので低濃度のホワイトニングジェルからホワイトニングをして行く

1. 虫歯の治療をしておく

虫歯があるとホワイトニング剤がしみやすくなるため、ホワイトニングよりも虫歯の治療を優先しましょう。

ちなみに、虫歯の治療で入れた詰め物や被せ物などは、ホワイトニングをしても白くなりません。自分の歯だけが白くなります。

2. 象牙質が露出している部分を覆っておく

歯の表面を覆っているエナメル質にヒビが入っていたり、歯と詰め物の間に隙間があったり、歯茎が下がっていたりする部分はホワイトニングにより痛いと感じやすいです。

あと歯ぎしりやくいしばり(ブラキシズム)で歯がダメージを受けていたりしていても痛みが出やすいです。

このようなさまざまな原因により象牙質が露出している部分を、ホワイトニング前に覆ってもらうと痛いと感じるリスクが減ります。

歯の構造

3. 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する

知覚過敏用の歯磨き粉は、歯の表面をコーティングする作用があります。これを普段から使っていると、ホワイトニングで痛いと感じるリスクを下げることができます。

ホワイトニング中の痛みの原因とは?

ホワイトニング

ホワイトニングによる痛みの主な原因は、以下のようなものがあります。

  • 歯のエナメル質が薄くなっている ・・エナメル質が薄い場合、ホワイトニング剤が象牙質に達しやすくなり、痛みを引き起こすことがあります。

  • 知覚過敏 ・・知覚過敏を持つ方は、ホワイトニング中に歯が冷たいものや熱いものに敏感になりやすいです。

  • 高濃度のホワイトニング剤による刺激 ・・高濃度の過酸化水素や過酸化尿素を含むホワイトニング剤は、歯の内部に刺激を与える可能性があります。

  • 歯茎のラインが刺激を受ける ・・ホワイトニング剤が歯茎に触れると、歯茎が炎症を起こし、痛みを伴うことがあります。

ホワイトニングで歯・歯茎が痛いと感じる理由はこちらでまとめています。

 https://www.matsumoto.or.jp/toothteeth/whitening-pain-reason/

ホワイトニングの選択肢と痛みのリスクの比較

ホワイトニングにはいくつかの方法があり、それぞれ痛みのリスクが異なります。

歯科医院でのオフィスホワイトニング

  • 特徴・・高濃度のホワイトニング剤を使用し、短時間で効果を実感できる。
  • 痛みのリスク・・比較的高いが、歯科医師の管理下で行われるため、安全性が高い。

ホームホワイトニング

  • 特徴・・歯科医師から提供されるマウスピースとホワイトニング剤を使用して自宅で行う。
  • 痛みのリスク・・オフィスホワイトニングより低いが、使用方法に注意が必要。

市販のホワイトニング製品

  • 特徴・・歯磨き粉やホワイトニングストリップなど、手軽に購入可能。
  • 痛みのリスク・・効果がマイルドで痛みは少ないが、即効性は低い。

まとめ

歯のキャラクター

ホワイトニングで感じる痛みは多くの場合、数時間から数日でおさまりますが、適切な対処法を実践することでその不快感を軽減できます。痛み止めの服用や、知覚過敏用歯磨き粉の使用、熱すぎたり冷たすぎる食べ物を避けるなども有効です。

ホワイトニングは、正しい方法とケアを行えば安全で効果的な治療法です。しかし、痛みや不快感が発生する場合があります。痛みの原因や対処法を理解し、適切なケアを行うことで、快適にホワイトニングを続けることが可能です。

また、ホワイトニング前に虫歯や歯茎の状態をしっかりチェックし、予防策を講じることで痛みを防ぐことも可能です。快適なホワイトニングのために、歯科衛生士と相談しながら進めていきましょう。

 

監修

歯科衛生士 坂上明美

医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科

【所属学会】
日本歯周病学会
日本審美歯科学会
日本医療機器学会
日本アンチエイジング歯科学会
【資格】
スイスデンタルアカデミーエキスパート
第2種滅菌管理士
ホワイトニングコーディネーター
デンタルコーディネーター

ホワイトニングについてもっと詳しく

 

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医。日本歯周病学会。

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