
今回は「ホームホワイトニングで感じる痛み」について書いていきます。
【ホームホワイトニング中】痛いときの対処法

ホワイトニング中に痛むの

歯が痛い・しみる
原因
ホームホワイトニングジェルに含まれている成分と薬液の濃度により、歯の神経が刺激を受け歯が痛い・しみると感じることがあります。歯の表面のエナメル質が薄かったり、傷ついていたりすると特に強くしみます。
対処法
強い痛みのときは無理せずホームホワイトニングを中止し、歯科医師に相談すべきです。歯が欠けていたり割れている場合は、その歯を治療・保護すればホームホワイトニングを続けることが可能です。
ホワイトニング後、一時的に知覚過敏が生じることがあります。通常は数十時間で消退しますが、まずは一時中断しましょう。その後は状況に応じて対応した方がいいです。
歯茎が痛い

原因
ホームホワイトニングジェルの量が多くマウスピースの外に漏れたり、歯茎にジェルがついたりすると歯茎が痛む原因がなります。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングでは、このようなことがないよう保護剤で歯茎を保護してからホワイトニングを行います。しかしホームホワイトニングではそのようなことは行いません。
対処法
マウスピースの外に漏れたら、すぐにティッシュなどで拭きとります。それでも薬液が付着していて歯茎が痛い感じがしたら、すぐにティッシュなどで痛い部分を拭きます。ホームホワイトニングジェルが取り除かれれば、痛みは落ち着くでしょう。
のどが痛い

原因
ホームホワイトニングジェルの量が多かったりすると、マウスピースの内側からジェルが漏れだしてのどに流れてしまうことがあります。これが起こるとのどがヒリヒリ・ピリピリ痛いということが起こります。
対処法
ホームホワイトニングを中止し、よくうがいをします。痛みを感じなくなるまでしっかりうがいしましょう。
【ホームホワイトニング後】痛いときの対処法


歯が痛い・しみる
原因
これはホワイトニング材の濃度、ホワイトニングを行っている時間、あるいはホワイトニング材の成分があげられます。ホームホワイトニング後に視覚過敏のような痛い・しみるという症状を感じるのは、珍しいことではありません。

対処法
冷たい水やアイスクリーム、そして熱いものも口にするのは避けましょう。加えて市販のもので構いません、知覚過敏用の歯磨き粉などを使って歯を磨くようにすると効果的です。市販のフッ素を多く含む歯磨剤でパックすることもおすすめです。(フッ素濃度1450ppm)ホワイトニングジェルのトレーに入れてパックします。
あまりに痛みが強く耐えられない場合は歯科医師に相談して痛み止めを服用することもできます。
歯茎が痛い
原因
ホワイトニング中に漏れたホームホワイトニングジェルが歯茎に残っているのかもしれません。あと、歯周病などで歯肉にバイオフィルム(歯垢プラーク、歯石)が付着していて、痛む場合があります。
対処法
ティッシュで該当部位を拭くか、よくうがいをしてホームホワイトニングジェルを除去しましょう。
のどが痛い
原因
ホームホワイトニング後に歯茎が痛いのと同様、ジェルがのどに付着したまま残っている可能性があります。
対処法
よくうがいをしてジェルを洗い流しましょう。何度うがいしても変化がない場合は、歯科医師に相談してみましょう。
ホームホワイトニングの痛みを予防するには



虫歯や歯周病、歯の傷を治しておく
虫歯や歯周病があると、ホームホワイトニングで強くしみたり痛みが出やすくなります。歯科医師や歯科衛生士に相談すれば治療を優先してくれるはずです。
知覚過敏を治しておく
知覚過敏用の歯磨き粉を日頃から使ったり、歯科医院で知覚過敏用のジェルを塗ってもらうなど、知覚過敏を治しておくことも重要です。これによりホームホワイトニングで歯がしみるのを少しでも抑えることができます。
ホームホワイトニングジェルの濃度を下げておく
ホームホワイトニングで毎回しみるようであれば、薬剤の濃度を下げるのも一つの手です。歯科医師に相談してみましょう。ただ濃度を下げればその分ホワイトニング効果も薄まります。
最近ではどこの歯科医院でもホームホワイトニングを受けることができます。

海外では濃度の高いホワイトニングジェルはよく使用されるため、amazonなどを使い個人輸入でも手に入れることができます。ただこうなると完全に自己責任になります。ケアを劣ると痛みや強い知覚過敏につながります。
ホームホワイトニングの痛みについてまとめ

いかがでしたか?快適なホワイトニングのために知覚過敏抑制剤があるメーカーもあります。しみにくい成分が付加されているメーカーもあります。色々ありますので自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
ホームホワイトニングは自分で・自宅で行うホワイトニングだからこそ、少しでも使い方を間違えれば痛みが出やすいです。使用量や使用方法をしっかり守った上でホームホワイトニングを行いましょう。
監修

歯科衛生士 坂上明美
医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科
【所属学会】
日本歯周病学会
日本審美歯科学会
日本医療機器学会
日本アンチエイジング歯科学会
【資格】
スイスデンタルアカデミーエキスパート
第2種滅菌管理士
ホワイトニングコーディネーター
デンタルコーディネーター