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歯のクリーニングは痛い?どんなことをするの?

歯のクリーニングは痛い?どんなことをするの?

歯のクリーニング中の痛みは、歯茎の状態や歯石の量、感受性の違いによって異なります。ただし、歯科医や歯科衛生士が適切な方法で施術を行うことで、痛みを最小限に抑えることが可能です。歯のクリーニング中の痛みの原因や軽減方法、そして具体的なクリーニングの内容と効果についてご説明します。

歯のクリーニングは痛い?

歯のクリーニング

歯茎が腫れていたり知覚過敏があると、クリーニング中やクリーニング後に痛みを感じることがあります。また歯に歯石が多くついていたり、使用する器材によっては痛みを感じることがあります。なるべく痛みを感じないように、歯科医院では口腔内を診て最良の方法で治療クリーニングをすすめていきますので心配はいりません。

歯のクリーニングでの痛みの感じ方

歯のクリーニング中に感じる痛みの程度は個人差があります。以下の要因が痛みに影響を与えることがあります。

  • 歯や歯茎の状態・・歯周病が進行している場合や歯石が多い場合、敏感になっている部分に触れると痛みを感じることがあります。
  • 感受性・・人によって痛みの感受性は異なります。敏感な歯や歯茎を持つ人は、クリーニング中に不快感を感じやすいです。
  • 歯科衛生士の技術・・経験豊富な歯科衛生士が行う場合、痛みや不快感が少ないことがあります。

歯のクリーニングが痛いと感じる場合の主な原因

歯のクリーニングで痛みを感じるのは、以下のような理由が考えられます。

歯石が多い場合

長期間放置された歯石が歯茎近くに大量に溜まっている場合、取り除く際に歯茎が刺激されることで痛みを感じることがあります。

歯茎が炎症を起こしている場合

歯周病や歯肉炎が進行している場合、歯茎が敏感になり、軽い触れでも痛みを感じることがあります。

知覚過敏がある場合

歯の表面が薄くなっている、または歯茎が下がって歯根が露出している場合、冷たい水や器具が触れると痛みを伴うことがあります。

クリーニングに対する緊張や恐怖心

初めてクリーニングを受ける方や過去に痛い経験がある方は、緊張することで痛みを強く感じる場合があります。

歯のクリーニングで痛みを感じないためには

アイディア

日頃から歯磨きを丁寧に行うと、歯石がつきにくかったり歯茎の炎症を抑えることができます。こうしておけば、クリーニング中の痛みを防ぐことができます。

また歯茎の中に歯石がたまっている場合などは、歯石取りのときに痛みが出やすいです。この場合は麻酔をしてもらうこともできます。

痛みを軽減する方法

歯のクリーニング中の痛みを軽減するための方法はいくつかあります。

  • 局所麻酔・・歯や歯茎が特に敏感な場合、麻酔を使用して痛みを和らげることができます。
  • 鎮痛薬の服用・・クリーニング前に鎮痛薬を服用することで、痛みを軽減することができます。事前に歯科医に相談してください。
  • 歯科衛生士に相談・・痛みや不快感を感じたら、すぐに歯科衛生士に伝えましょう。適切に処置することで、痛みを軽減できます。
  • リラックス法・・リラックスするための深呼吸や音楽を聴くなど、リラックスする方法を取り入れると、不安を和らげることができます。

歯のクリーニングの内容

マウスピースの洗浄液

歯のクリーニングは「プロによるお口の中のメンテナンス」です。ゆえに自宅でのセルフケア(毎日のお掃除)とは大きく違います。

歯のクリーニングに保険がきくかどうかは、その目的によって決まります。

保険がきくクリーニングの内容

虫歯や歯周病などの診断が出ており、それを治療するためのクリーニングと歯周病をこれ以上悪くしないための予防のクリーニングであれば保険がききます。

虫歯や歯周病を治療するためのクリーニングとは、バイオフィルムと呼ばれる歯垢(プラーク)の除去歯石取りです。これらは細菌を多く含んでいるため、除去することで虫歯や歯周病のリスクを減らします。

保険がきかないクリーニングの内容

治療目的ではなく、「きれいにしたい」「虫歯を予防したい」といった目的のクリーニングは保険がききません。

保険がきかないクリーニングでは、歯垢(プラーク)や歯石だけでなく着色黄ばみなども落としていきます。保険外でしか使用しない専用の機械や薬剤を使っていきます。

歯のクリーニングによる効果

歯

歯のクリーニングを受けることで、バイオフィルムと呼ばれる歯垢(プラーク)や歯石を除去することができます。歯垢(プラーク)や歯石は虫歯や歯周病の原因となるもの。ゆえにこれらを取り除くことで歯茎の炎症が治ったり、歯本来の色を取り戻せたり、結果的に虫歯や歯周病の予防につながります

歯のクリーニングによる主な効果は以下のような点です。

虫歯予防

歯垢は細菌の塊であり、虫歯の原因となります。クリーニングで歯垢を取り除くことで、虫歯のリスクを大幅に低減できます。

歯周病予防

歯石が溜まると歯茎に炎症を引き起こし、歯周病へと進行する可能性があります。歯石を除去することで歯茎の健康を守り、歯周病の予防に繋がります。

口臭予防

歯垢や歯石が原因となる口臭を効果的に防ぐことができます。また、口腔内が清潔になることで、口臭の原因菌の増殖を抑えられます。

歯の見た目が美しくなる

コーヒーや紅茶、喫煙などによる着色汚れ(ステイン)を取り除き、歯の白さを取り戻すことができます。特に、自然なツヤと明るさを取り戻す効果があります。

全身の健康をサポート

口腔内の細菌は全身に影響を与える可能性があり、特に歯周病菌は心臓病や糖尿病と関連があるとされています。歯のクリーニングで細菌のコントロールを行うことで、全身の健康もサポートできます。

矯正治療やインプラントの成功率向上

矯正治療中やインプラント治療後の口腔内を清潔に保つことで、治療の成功率が高まります。特に矯正器具の周りやインプラント周囲は汚れが溜まりやすいため、クリーニングが効果的です。

歯の寿命を延ばす

定期的なクリーニングにより、虫歯や歯周病を未然に防ぐことができるため、歯の寿命を延ばすことが期待できます。

歯のクリーニングにかかる時間

時計

保険がきくクリーニングは1回あたり30分~40分ほど、保険がきかないクリーニングは1回あたり1時間ほどかかることが多いです。保険がきくクリーニングのうち歯石取りの場合、何回かに分けて通う必要があることも。歯周病の検査をしてから、かかる回数を決めて行きます。

クリーニング後のケア

歯

クリーニング後に軽い不快感や歯肉の敏感さが続くことがありますが、これは通常数日で治まります。以下のケアを行うことで、回復を早めることができます。

  • 柔らかいブラシを使用・・歯茎に炎症が起こっている場合は、柔らかい歯ブラシを使用して歯茎を刺激しないように注意しましょう。
  • 適切な歯磨き粉・・フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、歯の再石灰化を促進し、歯茎の健康を保ちます。
  • 塩水のうがい・・温かい塩水でうがいをすることで、歯茎の炎症を軽減し、治癒を促進します。

歯科医院でのクリーニングと自宅ケアの違い

歯のクリーニングは歯科医院でしかできない特別な処置です。日常の歯磨きやフロスでは取り除けない歯石を除去するため、多少の不快感があっても定期的なクリーニングは重要です。

  • 自宅ケアでは取り切れない歯石や深い歯垢を除去します。
  • 早期に虫歯や歯周病の兆候を発見できるメリットがあります。

まとめ

歯のキャラクター

歯のクリーニングは、歯石や歯垢を除去し、虫歯や歯周病の予防、さらには歯本来の美しさを取り戻すために欠かせない施術です。痛みが気になる場合でも、麻酔の使用や丁寧な施術によって快適に受けられます。

クリーニング後は歯肉の健康を保つためのケアをしっかり行いましょう。定期的なクリーニングとセルフケアを組み合わせて、健康で美しい歯を維持していきましょう。

 

 

監修

歯科衛生士 坂上明美

医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科

【所属学会】
日本歯周病学会
日本審美歯科学会
日本医療機器学会
日本アンチエイジング歯科学会
【資格】
スイスデンタルアカデミーエキスパート
第2種滅菌管理士
ホワイトニングコーディネーター
デンタルコーディネーター

歯のクリーニングについてもっと詳しく

 

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医。日本歯周病学会。

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