
今回は「親知らず抜歯後の痛み」について書いていきたいと思います。
親知らず抜歯後の注意事項7つ


【親知らず抜歯後注意事項①】抜歯後20分間はガーゼを強く咬む
止血のために咬んでいるガーゼです。じわじわ滲むような出血はしばらく続くでしょう。ドバドバ出血が止まらないようであればガーゼを咬み続け、それでも変わらなければ歯科医院に連絡を。
【親知らず抜歯後注意事項②】麻酔が切れるまでは熱いもの、刺激物を口にしない
感覚が鈍麻しているので、火傷や傷を負っても気付きにくいためです。
【親知らず抜歯後注意事項③】入浴、飲酒、運動など血流が良くなることをしない
血流が良くなると、痛みが強くなりやすいです。
【親知らず抜歯後注意事項④】冷やしすぎない
冷やすことは痛みを和らげるのに効果的ですが、冷やしすぎるとかえって治りが悪くなります。水道水で濡らしたタオルを当てる程度に留めておきましょう。
【親知らず抜歯後注意事項⑤】抜歯部位の歯磨きは1週間程度避ける
傷口をまた開いてしまわないように、抜歯したとろの歯磨きは1週間ほど控えましょう。他の歯はいつも通り磨きます。近くに汚れが多くいると感染の原因となるためです。
【親知らず抜歯後注意事項⑥】血が滲むからと何度もうがいをしない
傷口は血の塊ができることにより治ってきます。せっかくできた血の塊がうがいにより取れてしまうと、治りが悪くドライソケットの原因となります。ドライソケットは強い痛みを伴います。
ドライソケットとは
強いうがいや、指や舌先などでこの部分を触ると、血餅や膜がとれてしまい、出血したり骨が露出してドライソケット(乾燥抜歯窩)になり、疼痛(とうつう)がおこったりします。
引用 コトバンク
【親知らず抜歯後注意事項⑦】処方された化膿止めは全て飲み切る
痛み止めは日に日に使用量が減ってくると思いますが、抗炎症薬は痛みがなくても飲み切るようにしましょう。
痛み止めは効かせるコツ!

特に歯茎に深く埋まっていた親知らずの抜歯後などは、麻酔が切れた後、強く痛みが出る可能性があります。
痛み止めは痛みが出てきたら飲むではなく、痛み止めをもらったらすぐ1回分飲むのがコツです。
抜歯直後はまだ麻酔が効いています。痛みが出てからでは痛み止めが効くまでに時間がかかり、場合によっては全く効かないということも。
あらかじめ飲んでおくと、痛みが出ても軽度で済みます。親知らずの深さ・抜歯の難易度にもよるので、飲み始めのタイミングまで歯科医師に確認しておけるとベストです。
親知らずの抜歯後、痛み止めが効かないときは

親知らず抜歯後、処方された痛み止めを飲んでも効かない・痛いときは、上記の抜歯後注意事項を再確認し、抜歯してもらった歯科医院に相談しましょう。
親知らず抜歯後の注意事項に関するQ&A
止血のためです。ガーゼは出血を抑えるのに役立ちます。特に出血が止まらない場合は、引き続きガーゼを咬み続ける必要があります。
麻酔により感覚が鈍くなっているため、火傷や傷を自覚しづらくなります。そのため、感覚が正常に戻るまでは熱いものや刺激物を避けるべきです。
血流が良くなると、痛みが強くなる可能性があります。したがって、入浴、飲酒、運動など血流を良くする行為は避けるべきです。
傷口の治癒は血の塊(血餅)の形成により進行します。うがいによりこの血の塊が取れてしまうと、治りが遅くなる可能性があります。
抗炎症薬は痛みを和らげるだけでなく、炎症を抑制し治癒を促進します。そのため、痛みがなくても完全に飲み切ることが推奨されます。
親知らず抜歯後の注意事項まとめ

いかがでしたか?
親知らずの抜歯後は、痛みや腫れが出ることが多く注意が必要です。それらが悪化しないよう注意事項は守るようにしましょう。親知らずの抜歯をする前後数日間は、予定を調整すべきです。
監修

歯科衛生士
医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科
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