
前歯インプラントの失敗例

この例では、インプラントと被せ物の間が黒ずんで見えています。原因はインプラントの埋入深さが不十分だったり、手術時の歯ぐきの調整がうまくいかなかったことが考えられます。特に前歯のインプラントに慣れていない歯科医院で行うと、このようなトラブルが起こりやすくなります。
せっかく噛む機能を回復しても、見た目に問題があると前歯の治療としては不十分です。
前歯インプラントの成功例

このように、前歯のインプラントを美しく仕上げるためには、前歯の治療経験が豊富な歯科医院を選ぶことがとても大切です。経験の少ない医院では、仕上がりや歯ぐきの見た目に差が出てしまうことがあります。
当院では、前歯のインプラント治療を約30年間で1万本以上手がけており、豊富な実績と技術で安心して治療を受けていただけます。初めての方でも丁寧にカウンセリングを行い、自然で美しい前歯を実現します。
前歯のインプラントが
難しい理由
前歯は顎の骨が薄い
インプラント治療では、前歯に限らず、十分な骨の厚みが必要です。インプラントを安定させるには、直径に加えて両側(頬側・唇側)にそれぞれ約1.5mmの骨が必要とされます。日本人の前歯の顎の骨はもともと薄く、無理に埋入すると骨を突き抜けたり、インプラントが脱落する可能性があります。さらに歯周病などで骨が減ると、骨の厚みはさらに不足してしまいます。
前歯付近の骨はやせやすいために、骨を移植したり、人工的に骨を増やしたりする処置が必要になります。
顎骨を増やす骨造成

インプラントを安全に埋入するには、十分な骨の厚みが必要です。骨が不足している場合は、「骨造成」という方法で骨を補うことがあります。
骨造成では、自分の骨や人工の骨を使って顎の骨を増やし、インプラントをしっかり支えられる状態にします。これにより、見た目も自然で長持ちする前歯のインプラント治療が可能になります。
骨造成のメリット
- 骨が少ない箇所にもインプラントが埋入できる
- インプラントを安定して支えられる
- インプラントの脱離リスクが軽減し長持ちする
- 歯ぐきの再生が期待でき審美性が高まる
骨造成のデメリット
- 手術時間や治療期間が長くなる
- 費用負担が大きくなる
- 腫れや痛みなどの症状が出やすくなる
- 感染リスクが高まる
土台(アバットメント)の
選びかた
土台の種類
インプラントの土台は、本体と被せ物をつなぐ重要な部分です。
インプラントと上部構造を繋げる土台には、金属やセラミックなどの種類があります。

土台の選び方
インプラントの土台は歯ぐきを貫通するため、歯ぐきの色を通して見えることがあります。また、加齢などで歯ぐきが下がると、土台が外から見えてしまう場合もあります。
金属製の土台は透けて見えることがありますが、セラミック製にすることで歯ぐきの色になじみ、万が一露出しても目立ちません。費用はやや高くなりますが、前歯のインプラントでは審美性を重視して、金属を使わないメタルフリーの土台が推奨されます。
メタルフリーの治療を推奨する理由
近年、インプラントや被せ物の治療では、金属を使わないメタルフリーの治療が注目されています。メタルフリーのメリットは、審美性が高く自然な見た目を実現できることに加え、金属アレルギーのリスクがない点です。また、金属による歯ぐきの変色や透けも防げるため、長期的に美しい口元を保てます。審美面・安全面の両方を重視する治療として、前歯だけでなく全体の歯にも推奨されます。
前歯の治療は
ブリッジ?インプラント?
歯を失ったときの代表的な治療には、「ブリッジ」と「インプラント」があります。それぞれに良い点と注意点があるので、特徴をよく知った上で、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
ブリッジ | インプラント | |
---|---|---|
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こんな方にお勧めです | ・持病などで外科手術が難しい方 ・費用負担を押さえたい方 ・治療に時間を掛けたくない方 ・歯の審美性にこだわりのない方 |
・健康な歯を削るのに抵抗がある方 ・周囲の歯への負担を抑えたい方 ・笑った時などに見える歯を綺麗にしたい方 ・長期的に見た目と噛む力を維持したい方 |
ブリッジの懸念点
一方、インプラントは周りの歯を削らずに独立して歯を補えるため、健康な歯への影響が少なく、見た目も自然で長持ちします。歯をできるだけ残しながら安心して噛める治療を希望する方には、インプラントがより適した選択と言えます。

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